岸田首相が会見 「まん延防止」18都道府県で延長へ(全文2)日本が半歩遅れとの指摘は当たらない
穀物を含めた幅広い対策を検討する考えは?
NHK:NHKの長谷川です。よろしくお願いします。ウクライナ情勢に関連してお伺いします。ロシアによる軍事侵攻や制裁措置で原油だけでなく穀物価格の上昇も懸念されています。政府として、原油価格だけじゃなくて穀物を含めた幅広い対策を検討されるお考えはありますでしょうか。 岸田:おっしゃるとおり原油だけではなくして、幅広い物価高騰に備えなければいけない、国民生活や事業や経済を守らなければいけない、これはご指摘のとおりだと思います。穀物についてもロシアやあるいはウクライナ、これは穀物の大産出国でありますので、日本に直接の輸入はありませんが、穀物市場全体に対する影響ということを考えますと、間違いなく日本にも影響が来るということなのだと思います。などなど、さまざまな原材料について、特に輸入に依存するものについてはさまざまな対策を考えていかなければいけない。物によってさまざまですが、調達先の多様化ですとか、さまざまな取り組みが求められると思います。 こうした状況を丁寧に把握することを努め、影響が出ないように政府として考えていかなければなりません。ぜひ、各担当大臣にそれぞれの分野で今、指摘がされたような価格高騰においてどんな影響が想定されるのか、それについてどんな対応が考えられるのか、それを検討するように指示をしたいと思います。 司会:それでは次、毎日の小山さん。
欧米の制裁に比べて半歩遅いのではないか
毎日新聞:毎日新聞の小山です。ロシアへの制裁について伺います。日本が実施している制裁は欧米の制裁に比べるとどうしても半歩遅いような印象を受けます。例えば、SWIFTの最初の声明では日本が入ってなくてG6が入っていました。それがなぜかというのと、アジアの国際秩序を守るということを考えると、日本も主導したほうがあるべきメッセージになるのではないかと思います。いかがでしょうか。 岸田:まず遅いのではないかという指摘は当たらないと思っています。SWIFTについても、先に大西洋諸国という枠組みで声明が発出されたということであり、日本は、日本にも参加をお願いしたいという要望を受けて、その日のうちに対応しているわけですので、日本が半歩遅れているということは、今言った経緯から考えても指摘は当たらないと思っています。 そして、日本が主導するべきではないか。基本的にはG7や国際社会との連携、共に非難の声を形にする、これが重要だとは思いますが、おっしゃるように各国とも対応はよく見ていくとみんなそれぞれさまざまであります。各国の国益ですとか、事情に応じていろいろな違いを見て取ることができます。 ぜひ日本もアジアにおける日本の立場としてどうあるべきなのか、制裁措置の細部においては日本もしっかりと考えていかなければいけない、主導しなければいけない部分はあるんだと思っています。そういった姿勢で臨んでいきたいと思います。以上です。 司会:ジャパンタイムズ、高原さん。