岸田首相が会見 「まん延防止」18都道府県で延長へ(全文1)13県は6日をもって解除
岸田文雄首相は3日夜、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「岸田首相が会見 「まん延防止」18都道府県で延長へ(2022年3月3日)」に対応しております。 【動画】岸田首相が会見 「まん延防止」18都道府県で延長へ(2022年3月3日) ◇ ◇
明白な国際法違反の暴挙
司会:ただ今より、岸田内閣総理大臣の記者会見を行います。初めに岸田総理から発言がございます。それでは総理、よろしくお願いいたします。 岸田:はい。本日は、ロシアによるウクライナ侵略、原油高、新型コロナなど、直面する内外の主要課題への対応についてご説明をいたします。 まず、ロシアによるウクライナ侵略についてです。ロシアによるウクライナ侵略は力による一方的な現状変更の試みであり、欧州のみならずアジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為です。明白な国際法違反の暴挙であり、あらためて厳しく非難をいたします。今回のような力による一方的な現状変更を決して許すことはできません。国際秩序の根幹であるこの原則を守り抜くことは、東アジアの安全保障環境が急速に厳しさを増す中、わが国の今後の外交・安全保障の観点からも極めて重要です。わが国は国際社会と結束して毅然と行動してまいります。 ロシアの核抑止力部隊が警戒態勢を引き上げたことは言語道断です。唯一の戦争被爆国であり、また被爆地・広島出身の総理大臣として核兵器による威嚇も、ましてや使用も、万が一にも許されるものではないことを首脳外交や国際会議の場で強く訴えているところです。
オリガルヒなどの資産凍結も決定
わが国は主権と領土、そして祖国と家族を守ろうと懸命に行動するウクライナの国民と共にあります。国難に直面するウクライナの皆さんを支えるため、ポーランドなど周辺国に避難された方々や、子供への支援を含め、UNHCRやユニセフなどの国際機関と協力し、1億ドルの緊急人道支援を行っていきます。ウクライナの人々との連帯をさらに示すべく、ウクライナからポーランドなど第三国に避難された方々のわが国への受け入れも進めてまいります。 わが国はG7各国、国際社会と共にロシアに対して強い制裁措置を取っていきます。その観点から、プーチン大統領を含むロシア関係者等の資産凍結に加え、本日、ロシアの財閥であるオリガルヒなどの資産凍結についても決定をいたしました。金融面では欧米と共にロシアを国際金融システムや世界経済から隔離するため、ロシア中央銀行との取引を制限する措置に加え、本日、SWIFTからロシアの7つの銀行を排除するために必要な国内措置を取りました。併せて、国際合意リスト品目や半導体など、汎用品の輸出管理強化といった制裁も講じています。さらに、今回の侵略に対するベラルーシの明白な関与に鑑み、ルカシェンコ大統領をはじめとする個人、団体への制裁措置や輸出管理措置など、ベラルーシに対する制裁も本日決定をいたしました。 邦人保護に全力を尽くしてまいります。私自身、昨日ポーランドのモラヴィエツキ首相との電話会談で、ウクライナ在留邦人のポーランドへの円滑な入国等に協力を要請し、先方からは最大限の支援を提供する旨、発言がありました。ポーランドから他の国へ移動するためのチャーター機も手配済みです。引き続きウクライナのリヴィウ市およびウクライナ国境に近いポーランドのジェシュフ市に開設した臨時連絡事務所を中心に、在留邦人の安全確保や出国支援に取り組んでいきます。 私自身、首脳外交を積極的に展開していきます。今週もウクライナ、フランス、ドイツ、ポーランド、ラオスの首脳と電話会談を行い、バイデン大統領主催のG7、NATOなどとの首脳電話会議にも出席をいたしました。こののち23時からは日米豪印の首脳テレビ会議に出席をし、ウクライナ情勢への対応について意見交換を行う予定です。情勢は日々変化しています。制裁などではG7各国との緊密な連携を図りつつアジア各国に働き掛けるなど、わが国として事態打開に向けた貢献をしていきます。