【懐かしの国鉄写真】百花繚乱だった旧型国電の方向板
すでに中央線快速と山手線は新性能化完了により方向板はなく
総武緩行線の中野駅で方向板を差替えているところ。片手しか使えないし、雨の日などは大変な作業だったと思う(1961年7月、楠居利彦撮影)。
電車の前面の行き先表示、現在はフルカラーのLEDが主流ですが、旧型国電の頃は窓下中央に方向板を掲げていました。首都圏では線区ごとに色やデザインが異なり、材質は鉄板、末期にはプラスチック板もありました。 私が方向板に興味を持って撮影したのは1965(昭和40)年前後なので、すでに中央線と山手線は新性能化が完了し、総武緩行も旧型はだいぶ少なくなっていました。どの線区も今よりは行き先が多く、特に総武緩行は「飯田橋」「市川」「下総中山」「幕張」「稲毛」などがあって、全部は撮りきれないうち、101系に変わってしまいました。
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楠居利彦(鉄道ライター)