【Q&A】コロナ禍の熱中症対策、ポイントは?【#コロナとどう暮らす】
新型コロナウイルスの感染拡大予防の対策として、手洗いの徹底やマスク着用などが定着しています。一方、ウイルスが流行してから、初めての夏を迎えます。最高気温が30度を超える真夏日も増える中、気になるのが熱中症対策です。「マスクをつけていると暑い……」。こう感じる人も多いのではないでしょうか。マスクはどう利用し、どのような場合に外していいのでしょうか? 水分補給やエアコンの利用方法はどうすればいいのでしょうか? 厚生労働省の発表資料を基に、同省担当者に取材しました。 【図解】7月から1都8県で試行「熱中症警戒アラート」とは?
Q:夏もマスクの着用を続けた方が良い?
はい。マスクは飛沫の拡散予防に有効で、3密(密閉、密集、密接)の回避や手洗い、身体的距離(2メートル)の確保とともに、感染対策の重要なポイントです。 一方で、マスクを着用すると熱中症にかかるリスクが高まる恐れがあります。これまでのところ、マスクの着用が熱中症につながるという直接的なエビデンス(証拠)はありません。しかし、マスクをつけたまま運動をした方が外した時と比べて心拍数や体感温度、呼吸数などが上がることが分かっています。これらは身体に負担をかけ、熱中症を引き起こす要因となり得ます。
Q:ではどう対処すればいいの?
屋外にいて、周囲の人との距離が2メートル以上確保されているときにはマスクを外しましょう。ベンチなどに座っているときに限らず、屋外を歩いているときでも距離が確保できていれば外して大丈夫です。気温や湿度が高い日には特に注意が必要です。 また、マスクをつけたまま身体に「強い負荷」がかかる作業や運動はしないようにしましょう。「強い負荷」かどうかは人によって異なりますが、心拍数が上がったなどの自覚症状が出たら気を付けましょう。 一方で、暑くなり始めた時期に、無理のない範囲で、適度に身体を動かすことによって身体を暑さに慣らすことができます。
Q:水分補給も大事なんだよね?
喉が渇いていなくても1時間にコップ1杯を目安に水分を取るようにしましょう。暑い日には就寝前と起床後にも水分補給することをお勧めします。 飲むものはスポーツドリンクに限らず、水やお茶でも大丈夫です。ただ、アルコール類は利尿作用があるため、逆に脱水症状を招いてしまいます。お気を付けください。