大阪府・吉村知事が定例会見7月21日(全文1)ホテル療養にタクシーを活用
できるだけファーストコンタクトを早く
ホテルで酸素を吸入できるようにするという、その機材を投入しています。それから全療養者にパルスオキシメーターを配布するというようなことを今実施しています。酸素も、食事関係関係についてもできるだけいいものにしたりとか、環境整備をしながらこのホテル、宿泊療養を拡充していきたいと思ってます。またできるだけ、自宅療養を希望される方が多いわけですけども、できるだけホテル療養に誘導できるようにさまざまな策を拡充していてたいと思っています。 まず迅速化の手続きですけれども、ここが非常に重要だと思っています。ホテルに案内するとき、これまでどういうことをしていたかっていうと、まず保健所がファーストコンタクトをします。非常に患者が急増したときは、特に大阪市の保健所を中心に、最初のファーストコンタクトすら遅れるということもありました。ですので、ここは大阪市も、保健所もずいぶん改善して、できるだけ最初のファーストコンタクトを早くということで今やっています。 ファーストコンタクト最初に早くしないと、それは当然話にならないわけですが、ファーストコンタクトをしたあと何するかというと疫学調査をします。積極的疫学調査として病状の確認して、そして療養の、どこにするか、入院なのか、自宅なのか、ホテル療養なのか、それを決定します。また併せて、行動調査ということで濃厚接触者の調査等もすると。こういう疫調といわれるやつですけども、積極的疫学調査というのを保健所の仕事としてやる。そしてその上で宿泊療養を決定し、決定したあとに今度は入所、搬送の依頼ということを入院フォローアップセンターの府調でやります。府調がそれを一元管理して、ホテルを選び、そして搬送の調整依頼をかけます。そしてその旨を患者さんに説明してホテルまで誘導すると。
基幹システムを使って一気に患者を案内
ただ、ここです。数日掛かってしまっています。逼迫時、これ短い、期間で言って1日、2日。ここ1日ですけど。逼迫時にはさらに日数が、現実に要していました。1週間ぐらい掛かるというときもあったわけです。でもそれじゃ駄目だろうということで、今回は、これはこのプロセスを圧倒的にシステム化していきます。まず積極的疫学調査の病状確認だけをやってもらいます。で、疫調をやって、病状確認をやって宿泊療養として決定したら、もうそこで宿泊療養班という、その専門の班の担当者、これを大阪市の保健所だけじゃなくて全ての保健所に配置をするということになりましたので、配置をします。で、この担当者が宿泊療養のこの基幹システムを使って一気に患者さんを案内するという形になります。早ければ当日あるいは翌日には入所できるというような仕組みで進めていきたいと思います。 じゃあそのシステムってどんななのということですが、これがそのおおむねの中身です。まず最初に検査して、医療機関からHER-SYS、発生届が出ます。当然この発生届が出なければ始まらないので、患者さんからするとここでちょっと日にちが掛かる、時間が掛かることは当然ありますが、HER-SYS、まず発生届を出してもらいます。保健所にHER-SYSの発生届が出たら、そこで保健所としてはファーストコンタクトをします。先ほど申し上げたファーストコンタクトをするわけですが、そのときに、この保健所としては、もうホテル療養が決定しますので、担当班として、この必要な基幹システムに基礎情報を入力します。その患者さんの、どういう状況かっていう基礎情報の入力と、そして、これはホテル療養だということで入力をします。 搬送側としては、タクシー事業者。これはタクシー事業者、もともとから空車情報を入力しておきます。ですので、この空車情報も保健所の職員はすぐ分かる。大阪府の職員も当然すぐ分かる。ホテルの人もすぐ分かる。空車情報、どのタクシー会社にどのぐらい台数余りがあるのかと。今すぐ動けるのはどんだけあるのか、そういったことがすぐ分かるわけです。そのあとタクシー会社が決まりますから、保健所としたらまず療養の通知を患者さんにします。これはホテル療養になりますという連絡をすると。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見7月21日 全文2に続く