【懐かしの私鉄写真】阪神電鉄の小型車と京都のポール電車
阪神の小型車撮影は全廃間近なころ
小型車の運用は梅田~西ノ宮間の急行、準急に限定されていた。3両目に組込まれている3扉の831形は、1964年に形式消滅している(武庫川/1964年8月、楠居利彦撮影)。
今回のテーマである阪神電鉄の小型車と京都のポール電車は、たまたま同じ時期に撮影しただけでこれといった関連性はありません。しいていえば、どちらも関東の人間から見れば珍しい存在であったことは確かです。 阪神電鉄は1954(昭和29)年にデビューした特急用の3011形から車両の大型化が進められ、12年後の1966(昭和41)年3月に小型車が全廃となりました。小型車は全長12~14m級、車体幅約2.3mという路面電車とほぼ同じかやや大きめくらいの寸法で、モーター出力とブレーキ方式の違いから急行系と普通系に分けられていました。
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楠居利彦(鉄道ライター)