「子どもに悪影響も」“捨て活”のプロが明かす、いつまでも「片付けられない人」の特徴
2.モノを大切にする気持ちが育つ
生きてきた時代や環境によってモノへの価値観が変わってくるのですが、「モノを大切にすること」=「モノを捨てないこと」だと勘違いしている人も多いです。 私は祖母から「モノを大切にしなきゃダメだよ」とよく言われるのですが、祖母の押し入れの中にぎゅうぎゅうに詰められている服はカビだらけです。そして、自分の持ち物を把握していないから、必要なモノが探せなくて、どんどん買い足してモノが増えていきます。これはモノを大切にしているということなのか?とすごく矛盾を感じます。 モノを大切にするということはモノを活用したり、ちゃんと管理が行き届いた状態を保っていることだと私は思います。 モノを本当の意味で大切にするためにも、今持っている自分のモノとしっかりと向き合い、今後必要でないモノは買わないようにすることが必要です。 捨て活をすると、自分に必要なモノや好きなモノが明確になってきます。そしてモノを手放す辛さも伴うので、安易にモノを手に入れようとしなくなり、モノを大切に使おうとする気持ちが育ちます。 捨てる部ではこんな変化が見られました。 【Cさん】~年長のお子さんの変化について~ 「先日支援センターのお祭りに行き、景品でちょっとしたおもちゃがもらえるシーンがありました。『1つ持って帰ったら、1つ捨てようね!』と子どもに伝え、選んでもらいました。長男はどれにするかかなり悩んでいましたが、最終的に長男はおもちゃを持って帰らないという選択をしました。『今持っているおもちゃはどれも捨てられないから、やめておく』と教えてくれ、今のモノを大切に使う気持ちが、とても素敵だなと思いました」 【Dさん】~自分の変化について~ 「まさに私はモノを大事にできない人間で、使わなきゃ・合わなきゃ捨てればいいと、とりあえず何も考えずに購入をしてしまうタイプでした(そして、突然思い立ってざーっと捨てる……)。入部前より、モノを大切にするという考え方ができるようになってきたかなと感じています」 「捨て育」には他にもいろいろな効果があります。金銭感覚が身についいたり、家庭円満になったり。具体的なエピソードを交えながら次回ご紹介します。
【Profile】ありママ(@arima1987_home)
7歳、5歳姉妹のママ。大学卒業後、東京都内の中学校教師を4年、地方の中学校教師として8年間の計12年間勤務。 出産後、子育てでモノが増え、一気に汚部屋の住人に。育休明け仕事復帰をしたが、モノの多さとタスクの多さに疲れ果てて、捨て活を開始。片付ける過程や片付けて気づいたことをインスタで発信、2023年退職し、フリーランスに。整理収納アドバイザー1級、クリンネスト1級取得。
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