「子どもに悪影響も」“捨て活”のプロが明かす、いつまでも「片付けられない人」の特徴
「捨て育」の効果
では、実際にオンラインサロンG’s communityの捨てる部での活動を通して、どのような「捨て育」効果が見られたのかをご紹介したいと思います。
1.決断力や判断力が身につき、自分軸になれる
モノが手放せないのは、自分にとって何が必要で何が必要でないかを判断できないからです。 「使うかもしれない……」となかなか手放す決断ができないと、モノは増え続けてしまいます。 取捨選択が苦手な人は多いです。その理由は、これらは学校では教えてもらえないから。 人生は判断や決断の連続なのに、自分の決断に自信が持てないがゆえに一般的な意見や他人の意見を尊重してしまい、後々後悔したりモヤモヤしてしまうことが多いのです。 小さな例ですが……外食先でメニューをなかなか決められず、時間をかけて頼んだのに、後から「他のメニューにすればよかったかも」と後悔した経験はありませんか? もしくは、服を迷った末、他人の意見を聞いて決めたけれど、やはり自分はもう一方の服が良かったな、と買ってから後悔するなど……。 私自身、優柔不断で自分の判断や決断に自信がなく、迷うことに多くの時間を割いたはずなのに、なぜか後悔するということが多くありました。それはなぜだろう?と考えたときに、「自分が本当はどうしたいのか?」という“自分軸”が抜けていたからだと思います。 自分の軸で判断したり決断するということは、意識して訓練していかないと身に付きません。 「捨て育」は捨て活を通して小さな判断や決断を繰り返すことで、大きな判断や決断もできるようになっていきます。そしてそのモノを「本当は自分はどうしたいのか?」ということに常に向き合うので、自分軸が鍛えられていくのです。 これはいきなり難易度の高いものから始めるのではなく、難易度が低いものから取り組みましょう。 勉強で最初から難易度の高い問題を解こうとしても難しく、最初は簡単な基礎的な問題からやっていくのと同じ感覚です。大人も子どもも正しいステップで捨て活をすれば、必ず力はつきます。 実際に活動した捨てる部のメンバーの変化をご紹介します。 【Aさん】~子どもの変化について~ 「最近は、外食した際のおまけのおもちゃが選べる時に、その中にお目当てのモノがなかった時は『いらない』と言えるようになりました。捨てる部の活動のおかげで、少しずつ判断できるようになってきているなと嬉しく感じています」 【Bさん】~自分の変化について~ 「捨てることでの普段の判断力や、やるべきこと(書類など)を後回しにせず、その場でやっておく速さがレベルアップしたことは驚きでした」