笹原右京選手(No.37 Deloitte TOM’S GR Supra)「メカさんたちのピット作業を見て、鳥肌が立った」 | SUPER GT 2024 第6戦 SUGO【SUPERGT あの瞬間】
笹原:やっぱりレースは最後まで何が起こるかわからないので、とにかく気を……(見守る)こっちももちろん気を抜かず、とにかく応援しかできない状況だったんで、とにかく応援し続けました。ただ、この状況を冷静に見れば、間違いなく勝利が近づいてきてるとは思えたので。とにかくもう応援し続けて、自分がピットウォールに向かったのは、(クルマが)SPコーナーに入るぐらいになってからかな? そろそろ行っても大丈夫かな?みたいな感じではありました。だけどもう最後、(ピットウォールに)行ってからは、「早く早く! 早く来い、早く来い! 」としか思っていなかったですね(笑)。
── 戦う側も大変なレースウィークでしたが、SUGOでの年に一度のレースを楽しみにしていたファンの皆さんも冷たい雨のなかで辛抱強く待っていてくれました。その姿はどのように映っていましたか?
笹原:いやもう本当に感謝しかないというか。僕も、まず、ウォームアップ含め、いつ走り始めるんだろうと思っていましたから。かつ、コンディションも明らかに雨量は増えてきてるし、どんどん時間もディレイしていくし。あと、何より寒かったので。雨のなか、予想外の寒いコンディションだったのに、僕たちから見える位置のグランドスタンドでは、すごい多くの人がとにかくじっと耐えて待ってくれてて……。最初は本当もう申し訳ない気持ちでした。僕たちはとにかく走って、ファンの皆さんに喜んでもらえる走りであったり、興奮してもらえるレースを届けるっていうところが一番ベストかなと思ってましたが、まだ何もできていない段階だったし、申し訳ないなと思っていたんです。ただ、そこから皆さんの祈りというか思いが通じたのか、雨も止んで、どんどん回復傾向に進んでレースができることになって……。そこにスタート前の拍手とかもあって、すごくなんかみんな一体感ある空気になったときに、ちょっと感動したというか。本当、もうファンの皆さんのおかげです。ファンの皆さんあってのモータースポーツだなっていうのは、その瞬間改めて感じたことですし、スタート前になんか自分も逆に元気というか、すごい力をもらったという感じでした。あの場面は、今思い浮かべても、本当にありがたいなと思いますね。