40歳、2児の母が153.5kgを挙げて日本一に!100均店長の妻が、公営ジムでパワーリフティングを始めてメダルを獲るまで
◆絶対ケンカなんてできません(笑) そんな私の子育てのモチベーションは、1回目の結婚のときの後悔からきています。 仕事人間だった私は、残業に休日出勤は当たりまえ。子育てに参加することはほとんどありませんでした。 今、思うのは「子どもの一番かわいい時期に関わらないなんてもったいない」です。 そのときの時間を取り戻すように毎日、子育てを貪っています。 そして、家事は家電でカバー。 私が現代の三種の神器と呼んでいるロボット掃除機、ドラム式洗濯乾燥機、自動食器洗い機はほんと役立ちます。 男の家事は、家電失くしては語れません。 あと、家電量販店でパートタイムをしていることも追い風に。 家電について詳しくなりますし、従業員販売で安く買えるので助かっています。 妻をサポートするモチベーションは、記録とメダル。 新人戦のときから東京都記録を取るなど連戦連勝で、今まで獲得したメダルの数は10を超えます。メダルをもらってくるたびに、子どもたちの首にかける姿はほほえましい限り。 もちろん日々の練習は欠かしません。 毎日、ベルトや靴、ニースリーブ(膝に着けるギア)が入ったウーバーイーツの配達員並みの大きなリュックを背負い通勤。 仕事終わりに24時間ジムで150kgレベルのバーベルを繰り返し持ち上げています。 私もジムでバーベルを持ち上げますが、せいぜい40kgまで。 よく100kgオーバーのバーベルなんて挙げられるよなって感心しています。 いやー絶対ケンカなんてできませんよ(笑)。だって、40kgと150kgの差では勝ち目はありませんから。 おかげさまで夫婦円満です。
◆強くなる為の5つの秘訣 妻曰く、強くなるには5つの秘訣があるのだとか。 一つ目は、ライバルや目標になる人を設定しないこと。 「大谷翔平選手が『憧れるのを辞めましょう』と言ったのは記憶に新しいですがまさにそれ。目標は自分を超えることで、昨日を上回る重量を上げることです」 二つ目は、本格的にスポーツを始めたのが遅かったこと。 「スポーツやってきた人あるあるなのは筋トレが辛いという考え方。〈筋トレしないと強くなれない〉という強迫観念から嫌いな人が多いようです。でも、私は最初から筋トレが楽しかったのでジムは楽しい場所。そんな感じだと強くなれないという人もいますが、結果を出しているんだからこれでいい!」 三つめは、記録保持者だからと天狗にならないこと。 「今回の優勝もそうですが、これは通過点に過ぎません。ポイントは素直に謙虚に教えてもらうこと。私はインスタやXにトレーニングの動画をあげているのですが、これを見て『フォームはこうしたほうがいい』とか『ケガをしないようにはこう』とかいろんなご意見をいただいて参考にしています。合同トレーニングをしませんかとのお誘いもありますが、『私より弱い人はお断り』って(笑)。これは、変な人からのアプローチ除けにもなっています」 四つ目は、トレーニングの記録をつけないこと。 「ジムでよくどの種目で何キロ、何セットなどのトレーニングの記録をつけている人を見かけますが、あまり意味がないのではと。それより事前にやるメニューを決めて、例えば使用するプレートの組み合わせを計算しておくとか。私は1回挙げるのに10枚くらいのプレートをつけますので計算が欠かせません。なので事前にこうしておけば練習に集中できますし、時間の節約にもなります」 五つ目は、ジムで目立つ存在になること。 「女性が結構な重量を上げているだけで目立ちますが、見られているからこそ、ウエアはいつも勝負服でバッチリ決めています。これは注目を集めることで、試合と同じ緊張感を日々体感できるから。もちろん競技会や大会でも、自分のイメージカラーの緑のシングレット(吊りパン)と大会前にグリーンに染めた髪で目立ちまくっています(笑)」
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