40歳、2児の母が153.5kgを挙げて日本一に!100均店長の妻が、公営ジムでパワーリフティングを始めてメダルを獲るまで
◆パワーリフティングを始めたきっかけ 話をパワーリフティングに戻しましょう。 妻がパワーリフティングを始めたのは今から1年ほど前のこと。 ちなみに始めて1年での日本チャンピオンは非常に稀なことらしく、関東近郊で開催される大会のライブ解説者には「剛力王」なんて言われているみたいです。 さておき、筋トレの「き」の字もやってこなかった妻がなぜ選手になったのか。きっかけは私が持ち帰った月2,000円で通える公営ジムのチラシ。妻は「産後太りをしないように通ってみようかな」と休日や仕事終わりに利用するようになりました。 通っているうちに仲良くなった、現在は引退した元パワーリフティングの選手の方からかけてもらった「小林さんに向いていると思うよ」の一言で、何かのスイッチが入ったようです。 あと、職場の人間関係で悩んでいたことや、社員にも関わらす閑職に追いやられていたことも、彼女の背中をおしたきっかけだったそうです。 歳の甲といいますか、やはりその時も僕は相談を受けました。 もう、四半世紀くらい前になりますが、僕はサラリーマン時代に会社からリストラを受けたことがあり、著書にもその体験をまとめています。そのことを引き合いに出して、「どんなことがあっても辞めなければ光は刺す」とアドバイス。 僕自身、肩たたきをされたりリストラ部屋に閉じ込められたりしながらも、500日にもわたって会社の嫌がらせと闘った経験があるので、その話は重みがあったと思います。 ちなみに僕の場合は会社から謝罪があり、元の職場に復帰。その5年後にはもうサラリーマンは卒業しようとフリーになって今に至ります。
◆同じジムで一緒にトレーニングも 他にも、僕が懇意にしている占い師に妻の窮状を打ち明け、方向性を教えてもらったこともありました。 鑑定結果は「ジムがストレスの発散になっていると出ています。仕事は現状維持くらいにしておいて、趣味と健康維持に努めると、異動により環境がマシになるでしょう」とのこと。 そしてこのアドバイス通りにジム通いに勤しんでいたところ、ほどなくして異動。大変働きやすい環境になりました。 今の店舗はパワーリフティングにも理解があり、大会日程に合わせて休みが取れるのだそう。 一時期悩んでいたときに比べると雲泥の差。一概には言えませんが、やはり辞めずに踏ん張ることも、大事ですよね。現在妻は、パートさんとの関係も良好で店舗責任者として楽しく働いています。 もちろん家族もパワーリフティングには全面協力。 僕はよく周囲から、お子さんの面倒も家事も大変ですよね、と言われます。正直、還暦で小学4年と幼稚園の年少さんのお世話は疲れます。 幼稚園の送迎のために、下の子を自転車のチャイルドシートに乗せるときグキッってなったこともありました。でもご安心を。最近は妻に触発されてほぼ毎日、件の公営ジムで2時間ほど汗を流しているので、腰を痛めることもなくなりました。 妻のおさがりのベルトやアームバンドを使い、時々ですが、同じジムで一緒にトレーニングをしたり。 おかげさまで腹筋が割れるくらい鍛え上げることができ、今では坂道も荷物の上げ下ろしも苦になりません。 ジムに通い始めてから気が付いたのですが、スミスマシンというバーベルをレールに沿って挙げられるものがあり、「ああ、妻はこれがきっかけでパワーリフティングに目覚めたんだな」と。これなら初心者でも安心してバーベルを挙げられます。 その隣には、ベンチプレスもあるので元パワーリフティングの選手の方に手ほどきを受けたんだなー、なんて思い返したりしています。
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