老けて見える人、若く見える人の違いは?医師が教える「老化のスピードをゆるめる」2大ポイント
いつまでも若々しい人と、実年齢以上に老けて見える人の違いは、医師がすすめる食事と運動の心がけに。「あの人、年とらないわね」と言われるための習慣を、消化器内科医の工藤あき先生が教えてくれました。
加齢=老化ではなく、若々しさは磨けます
同じ年齢でも、若く見える人と老けて見える人がいるのはなぜ? 「それは『加齢』と『老化』の差です。加齢はだれもが同じように年を重ねることですが、老化は心や体が老けることで、これには個人差があります」と医師の工藤あき先生。 老化のスピードを速めるおもな原因は、代謝の低下・酸化・糖化・胃腸の不調の4つ。これらの対策をとることで、今後の若々しさに差が出るそう。 「日々生まれ変わる細胞を元気にする意味からも、栄養バランスがとれた食事と適度な運動を心がけましょう。まず食事は、酸化や糖化を招かない食材や腸内環境をよくするものを食べること。そして運動は、ストレスによる酸化を招かない強度の運動を習慣化することです。食事と運動の見直しで代謝がよくなり、それに伴い胃腸や肌の調子も向上。元気がみなぎると若々しく見えるプラスの循環が生まれますよ」
老化を進ませる4つの原因
老化を進ませてしまう4つの原因を先生に教えてもらいました。
●酸化
酸化はたとえるならサビ。体に取り込まれた酸素の一部は活性酸素となり、細胞を劣化させる原因に。ストレスや激しい運動は酸化を招くことも。
●代謝の低下
加齢により代謝が低下。細胞の生まれ変わりのサイクル「ターンオーバー」が乱れ、体調が思わしくなくなったり、見た目も老けたりします。
●胃腸の不調
胃腸が不調だと栄養素を効率よく取り込めず、細胞の生まれ変わりに悪影響が。またストレスにより腸内環境が悪化するのもよくありません。
●糖化
糖化はたとえるならコゲ。糖質をとりすぎると血糖値が上がり、糖と体内のタンパク質と結合して「AGEs」という老化物質に変化します。
食事はゆっくり&食べすぎない
食事はゆっくりよくかんで、腹七分目をキープ。 「よくかむと唾液中の酵素が消化を助けます。また、血糖値の急上昇と糖化を防ぐ意味からも早食いは避け、炭水化物は控えめに」