電車で通り魔に遭遇 避けるための4つの予防策と直面してしまったときの対処
今年のハロウィンに走行中の電車内で起きた京王線刺傷事件。この事件以降、電車に乗るときに不安を感じている人もいます。鉄道各社は車内や駅に防犯カメラを設置するなど安全対策を進めていますが、不審者の発見にも限界はあります。いつ起こるのかわからない犯罪に対してどう対処すれば良いか、防犯アドバイザーの京師美佳(きょうしみか)さんに、電車乗車時の通り魔対策について話を聞きました。(Yahoo!ニュース Voice)
通り魔に遭わないために――4つの予防策
通り魔にいつ遭うのかはわかりませんが、予防のために準備をすることは今からでも始めることができます。電車利用時に通り魔を避ける4つの予防策についてお話しします。 (1)混雑している時間は可能な限り避ける 電車などで通り魔を行う犯人は混雑している時間を狙う傾向にあります。可能であれば朝の通勤ラッシュなどの混雑している時間帯を避けると被害に遭いにくくなります。少し早く会社に出勤する、帰りも食事をしてからにするなど時間をずらすと良いでしょう。 (2)電車をホームで待つときは先頭に立たない 電車を待つ際にも危険があります。列の先頭に立っている人が突き落としの被害に遭うケースが報告されており、特に混雑しているときや、ホームドアがない場所では注意が必要で、列の先頭に立たないようにすることで、被害に遭いにくくなります。 (3)ホームを歩くときは「ながら歩き」をしない 最近ホームで「音楽を聴きながら」「ゲームをしながら」歩いている方を見かけることが多くなりました。「ながら歩き」をしているときは、注意力が散漫になって周りの危険に気がつけなくなります。例えば、誰かが近づいてきたときに避けられずに、“当たり屋”という被害に遭いやすくなります。当たり屋とはわざとぶつかって相手を転倒させ、ケガを負わせて喜ぶ犯罪者のことです。「ながら歩き」をしている人を狙いがちなので極力避けましょう。 (4)周囲に不審者がいないかをチェックする ホームや車内では、周りに落ち着きのない人や不審な行動をとっている人がいないか注意し、危険を感じた場合は早めにそこから離れるようにしましょう。特に、電車内で不審者を見かけた場合は、違う車両に移るなどして離れていただく方が安全です。