電車で通り魔に遭遇 避けるための4つの予防策と直面してしまったときの対処
実際に通り魔に直面してしまった場合の対応策
どんなに予防策をとっていても、通り魔に遭うことは完全に防げるわけではありません。では実際に遭遇してしまった場合、どのようなことを意識して対応すればいいのでしょうか。 まず第一に「とにかく逃げること」を優先してください。車両を移動する、連結部分に逃げるなど、通り魔と距離を取るようにしましょう。 そして、車内で助けを求める一番の方法が非常通報ボタンです。それを押すと運転手と車掌に知らせることができるので、躊躇せず速やかに押しましょう。そうすると運転手や車掌が席に置いてある防刃グッズ、催涙スプレー、さすまたなどを持って駆けつけてくれます。
ここで注意してもらいたいことは、逃げたいからと言って走行中の車両からは絶対に飛び降りようとしないでください。自分が思っている以上にスピードが出ていますし、落ちたときの衝撃も大きいのでケガをする可能性があります。 また、路線によっては電気の通電の仕方が違い、思わぬところに電線が走っています。線路に降りてうっかりそういった電線に触ってしまうと、感電死する場合もあります。実際に自分が利用している路線がどういう通電を行っているのか知らないままだと、電車から外に飛び出すのは決して安全な行為とは言えません。 電車は、電気を外部から取り入れて走る乗り物です。大きく分けて、2つの集電方式が採用されています。地上を走っている電車のほとんどは、電車の屋根に取り付けた「パンタグラフ」で、架線から電気を取り入れ走っています。これは「架空線方式」と呼ばれる集電方法です。パンタグラフがない地下鉄電車の場合は、2本のレールのわきに設置された第三軌条(サードレール)から電気を取り入れる「第三軌条方式」が採用されています。 東京メトロ銀座線のような第三軌条方式は線路脇に高圧電流が流れてるいるため、線路内に立ち入ることは逆に危険です。状況により判断が必要です。
自分自身でも「防刃グッズ」を持っておくとナイフを持った相手から身を守ることができます。例えば手袋、Tシャツ、ブルゾン、バッグなど様々な種類があり、「防刃グッズ」を身につけていれば刃物で切りつけられても簡単には切れません。また、新幹線の座席は外して盾として使えたりもするので、モノで身を守ることも覚えておいてください。