「深刻さを大変重く受け止めている」日野自動車会見8月2日(全文5)
将来に向けて良い取り組みができるように
2点目のご質問の、国との連携も含めて、自動運転についてとか、あとはCJPTでさまざまなプロジェクトをやってございます。こちらにつきましては、今回いろいろ指摘をいただいておりますので、足元の新しい仕事についてはより改善したメンバー、チーム、体制で臨むようにしています。足元でリソーセスの状況というのはそれほど余裕がございません。今回の問題にも向き合わなければいけない。ただ、やはり将来のお客さまのための仕事は大切でございますので、少し取り組むプロジェクトの数等をしっかり選び、その選んだプロジェクトについて、しっかり集中して社員が取り組めるようなことを気遣って進めてまいっておるところです。 まだまだ至らぬとこはあるかもしれませんが、将来に向けての取り組みについても、今回の件から多くを学んでより良い取り組みができるように臨んでいきたいと思っております。 ナック:ありがとうございました。 司会2:次のご質問者さまです。東洋経済の【タカハシ 02:18:02】さま、お願いいたします。
新たな不正を認識したのはきのうか
東洋経済新報社:よろしくお願いいたします。東洋経済のタカハシです。私からも2点なんですけれども、まず1点目なんですが、今回新たな不正といいますか、問題が何点か出てきているんですけれども、確認なんですが、この件は小木曽社長はじめ日野自動車が認識したのはきのうっていうことなんでしょうか。 小木曽:はい。今回、この特別調査委員会による過去の不正全容調査報告でいただきましたのは昨日でございます。全容は昨日となります。実際は特別調査委員会に全面的に調査をお願いしていますので、われわれも1つ1つの過去のデータ、インタビュー、あとはデジタルのデータ、会議議事録等は一緒になって調査協力をしておりますので、どのような進捗で進めてきてるかということはある程度把握しておりましたが、最終的な、調査委員会が確認、検証終わって、全体としていただいたのは昨日ということになります。ただ、調査協力して進めていってる中で、どういったエリアをどのように進めているかというのは当然、協力するという立場で把握してた部分がございます。 東洋経済新報社:今回新たに出てきた部分っていうのは非常に重たい内容で、あらためて調べ直さなきゃいけないのだなと思ったんですけれども、ちょっと翻って考えますと、6月に株主総会をやった際にはある程度、たぶんこれに近いようなことっていうのはある程度把握されてたんだろうとは思うんですけれども、そこでご説明とかないまま株主総会をやりました。結果、賛成率自体は前回よりかは下がっていますけれども、今の取締役っていうのは選任されておりまして、こういったことがある程度把握しているにもかかわらず説明しないで株主総会を開いて、それで取締役体制を決めたっていうのは、これはある程度、株主に対する裏切りになるんじゃないかと思うんですけれども、その辺りはいかがでしょうか。 小木曽:申し上げましたとおり、今回のこの不正行為の内容につきまして、確認取れて入手したのは昨日ということになります。株主総会のタイミングでも、3月4日に発生した問題と、それに対する再発防止ということではさまざまなご説明、やりとり、資料を少し付けさせていただいたんですが、4日の時点で、3月4日で公表した不正案件でもやはり根っこにございますのは申請する、認証試験をする部分と開発する部署が一緒であったこと、やはりデータがきっちりと保管されずに、これが、3月4日の時点では、例えば1事例ではA05のHCのように途中で劣化していたものを替えてしまっているにもかかわらず、それが正式に記載されていないと。