「深刻さを大変重く受け止めている」日野自動車会見8月2日(全文5)
1つずつ確実に前に進めていきたい
少し補足をさせて、周辺でいただきますけれども、3月4日以降も国土交通省からもやはり日野のこの不正があった事実に踏まえて、足元で確認、再生に向けてやっている試験ですね、確認の試験、技術検証という名前でやっておりますけど、これが本当に妥当かどうかはよくよく調べてやるようにというご指導もいただいておりますので、われわれは、今日の再発防止にも書いてございますけれども、以前、不正が起きたときとは大きく変えて、認証の試験、確認試験といえども全て品質本部に所属する法規認証のところで整備をした規定類で行っておりますし、この内容につきましては島本先生もいらっしゃる調査委員会のほうにも進め方が妥当であるということを確認していただきながら、1つ1つ確実に前に進めていこうと思っております。ただ、やはり事案の重大さに鑑みて、認可につきましては引き続き監督官庁のご指示をいただきながら進めていきたいと思っております。ご質問に対する回答が長くなってしまいました。 2点目の、新たなリコール等の処置の事業への影響でございますけれども、今回、内容が明確になったばかりでございますので、今後、事業への影響をしっかり精査して、事業に織り込む内容につきましてご説明ができるように、しっかり確認を行い、明確になった時点でまたご案内をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。以上でございます。 物流問題研究所:ありがとうございました。 司会2:次のご質問者さまです。ナックの西村さま。お願いいたします。 ナック:聞こえますでしょうか。 司会2:はい。聞こえております。
顧客に対してどのように対応してきたのか
ナック:AJAJの西村直人といいます。短く2点お願いいたします。3月からおよそ5カ月間の間ですけれども、一番不安に思われているお客さまに対して、具体的などんな対応をされてきたのか、1例、2例挙げていただければと思います。2つ目なんですけども、日野自動車さんは国との連携、商用4社との連携でトラックの隊列走行というところで重責を担われていると思います。またさらに、先般のCJPTでも非常に大きな責任がある、車両も開発されてるというところなんですが、そういったそのほかの、今回の事象とは別の要件で、例えば社内的なちょっと問題というところが見つかるのか、見つかっていないのか、それともそれは別に切り分けて考えておくべきなのか、その辺りをお話を伺いたいと思います。 小木曽:1点目、3月から5カ月がたっております。お客さまに対する対応でございますけれども、今回の不正行為について真因の究明だけでも本日まで掛かっておりますので、さまざまなご心配とか、あとは大型のトラックが止まっていることによって、予定していた車両が入ってこない。どのくらい遅れるかというのはまだ前例のない事案でございますので、予定をお伝えすることができない。こういったことで、さまざまなお客さまへのご迷惑、ご心配をお掛けしています。ただただ申し訳ないというふうに思っております。 分からないときには、なんとか、なるべくお客さまの近くへということで、われわれのメーカーからも四十数名のメンバーが販売会社に赴いて、そこに常駐して、販売会社と共にお客さまの困り事、ご要望を聞いたり、1つ1つの会社さんの困り事への対応を聞いたりというようなことをしております。本来であれば問題を早く直し、新たな車をお届けしたりすることが一番だとは思うんですが、やはり今回起きた事象が重たいものですから、全員で、メーカーの社員全員で手分けをして、お客さまの現場に出向いていろんなお話、ご要望を聞く、違うものでも何かお役に立てることがあれば協力をさせていただくと、こういったことを進めております。 一方で、違う意味のお客さまですけど、われわれの出荷が止まりますと、仕入れ先の皆さまが大変困りますので、仕入れ先の各社の皆さまのところにも足を使って赴き、お話を聞き、困り事の対応、また業績が厳しいところはわれわれが計画していた購入をできないわけですから、その部分の対応、補償といったこと、細かくやってきております。