【40代・50代のビタミンD活】「花粉症の症状はビタミンDで改善する」は本当だった!
ビタミンDが花粉症に効果的な理由とは?
「4年ほど前に、テレビ番組『林先生の初耳学』に出演して、ビタミンDで花粉症は治るのか、という検証をしたんです。花粉症のタレントさんはじめ、8人ほどが参加したんですが、まず、ビタミンDの血中濃度※を測ってみたら、全員がビタミンD欠乏状態でした。 そこでビタミンDは紫外線によって増えるので、日焼けサロンに通ってビタミンDの血中濃度が高くなるのか、症状は軽減するのかを実験したわけです。すると2週間で全員が症状改善しました! でも、それは日焼けマシンで紫外線を浴びるという強引なものだったので、女性には現実的ではありません。日々コツコツと、日光浴と食事でビタミンDを増やす。足りなければサプリメントでとる、が基本のスタンスですね」 ※詳しくは第2回<【40代・50代のビタミンD活】日本人はほぼ皆ビタミンD不足! そこで、大人女子5名がビタミンD検査をやってみた! はたして不足度は?>参照。 では、なぜビタミンDをとると、花粉症の症状が軽くなるのだろう? 「花粉症の発症の原因は、免疫機能が過剰反応を起こしているからです。免疫機能の過剰反応を抑えて、免疫機能が正常に働くようサポートするのが、ビタミンD。ビタミンDは、免疫細胞の正常化に有効という研究報告が数多くあります。 つまりビタミンDが不足すると、免疫機能が低下します。風邪やインフルエンザなどの予防にもビタミンDが効果的といわれるようになったのは、免疫機能を正常化してくれるためです。 また、ビタミンDは炎症を抑える働きもあります。これにより、アレルギー症状が軽減される可能性が期待できる。花粉症などのアレルギー症状には、腸内環境の乱れが大きく影響しますが、ビタミン Dは腸内フローラの多様性を支え、腸内環境をよくしてくれる作用も。しかも、ビタミンDは粘膜の強化にも役立ちます。 ここまでの働きをしてくれれば、花粉症の症状、つまりくしゃみや鼻水、鼻づまりなどを解消してくれることは容易に想像がつくでしょう?」 もちろん花粉症の程度や、一人一人の体質によって症状の軽減には差がある。それでも、ビタミンDは食事や散歩(日光浴)で増やすことができるのだ。処方薬や市販薬と違い、食品であるサプリメントでも手軽に摂取できるので、薬を飲みたくない人でも試してみる価値はあるだろう。