捕手サインを7度拒否って…どうよ?!横浜DeNAが中日に完敗して今季5連敗を喫した理由とは
横浜DeNAが18日、横浜スタジアムで行われた中日戦に1-5で敗れ、引き分けを挟んで今季3度目の5連敗を喫した。先発の大貫晋一(27)が10安打4失点で4回を持たずにKO。打線は、昨季から不動の4番だった佐野恵太(26)を3番にタイラー・オースティン(29)を4番に置く大胆な変更を試みたが1軍初昇格した伊藤光(32)の1号ソロによる1点だけに終わった。20日には昨年10月の手術で出遅れていたエースの今永昇太(27)が先発予定だが…。
三浦監督は「弱気が見えた」と大貫に苦言
7度、クビを振った。 長年プロ野球を取材しているが、ピッチャーがキャッチャーのサインに7度もクビを振るシーンは、そう記憶にない。3回一死から高橋を迎え、フルカウントになってからの大貫と嶺井バッテリーの次のボールのサイン交換。大貫の球種は、ストレート、カーブ、スライダー、スプリット、ツーシーム、チェンジアップと6種類あるが、そのすべてが気にいらなかったというわけだ。結局、仕切り直して、選択した球種がスライダーで、ボールとなり四球を与えた。この回は無得点に抑えたが、この日の大貫ー嶺井のバッテリーのチグハグを象徴するようなシーンだった。 大貫は、毎回の10安打を浴びて4失点。4回途中で降板を告げられた。 三浦監督も苦言を呈した。 「毎回、走者をスコアリングポジションに背負いながら、最後まで修正できずにリズムの悪い苦しい投球が続いた。打たれているのは、甘いところばかり。技術的にもメンタル的にも弱気が見えた」 立ち上がりに一死から京田、福田に連打を浴び、4番のビシエドを三振に斬って二死とした後に高橋に初球の甘いツーシームをレフト前に持っていかれた。2回にも一死一塁から小笠原にバントを失敗させ二死から大島、京田に連打を浴びた。京田にはストライクを取りにいって2球で仕留められた。スプリットが甘かった。 「打たれているボールは全部ゾーンの中だった」と三浦監督が指摘した。 配球の鉄則に「ピンチでこそ時間をかけよ」というものがある。 積極策で来ていた中日打線に対して勝負を急ぐ必要はなかった。 異様に多かったクビ振りの回数が示すように嶺井とのコンビネーションはうまくいっていなかった。4月6日の中日戦で今季初白星を挙げて以来、6試合連続で勝利を手にできていない。4日の中日戦では3回8失点。今回リベンジをかけていたが、また結果を残せず防御率は6.75まで降下した。