まさかの“クソボール”打っての大谷翔平13号3ランに全米震撼「現実とは思えない」「MVPとサイヤング両方の可能性」
エンゼルスの大谷翔平投手(26)は17日(日本時間18日)、本拠地でのインディアンス戦に「2番・DH」で出場、3-1で迎えた2回一死一、三塁の場面で2試合連続の13号3ランを放った。本塁打争いでメジャー単独トップとなる一撃は、インディアンスの先発左腕のサム・ヘンジス(24)がカウント1-2から外角高めに投じた“クソボール“を伸びあがるようにして打ってライトスタンドに放り込んだ異次元アーチ。飛距離は431フィート(約131メートル)、打球速度は106マイル(約171キロ)だった。前日のレッドソックス戦では9回2死から逆転2ラン。連夜の大活躍で、チームを連勝に導いた価値ある13号は、本塁打争いでもメジャー単独トップに立つことになった。全米メディアも劇画のような“悪球打ちアーチ”を驚きを持って伝えた。 MLB公式サイトは「ショウヘイが上に伸びて捉える。(本塁打争いの)ホームラン数を再びリード」との見出しを取り、「すべての試合で感銘を与える新たなスタイルを見つけ出したエンゼルスの天才(の大谷)が、メジャーリーグ(の本塁打争い)で首位に立つ13号を放ちチームの勝利に貢献した。地面から4.19フィート(約1.28メートル)離れた投球を捉えた3ランは推定431フィート(約131メートル)を飛び、やすやすと右翼席へ着弾した」と報じた。 メジャーでは、どれだけの“クソボール”だったかの統計も取られており、同メディアによるとツインズのウィリアンズ・アストゥディーヨが地面から4.24フィート(約1.29メートル)離れた投球を本塁打にしたのに続き、今季の本塁打では2番目の高さの“悪球”を打ったものだったという。さらに「2008年までのデータをさかのぼると、エンゼルスでは、最も高いボール球を打った一打だった」との記録も紹介された。 記事では、ジョー・マドン監督の「ショウヘイのホームランは最大の衝撃だった。高目の速球。スピードボールを持っているヘンジスの94マイル(約151キロ)のボールだった。大谷はとてもクレバーだ。彼が、あそこで高目の速球を待っているなんて誰が分かるだろうか。彼がやっていることで我々が驚かないものはない」というコメントを掲載。 その上で「大谷は、すでにこのシリーズでクリーブランドのダグアウトを驚かせており、テリー・フランコーナ監督は『信じられないほど素晴らしいアスリートだ』と語っている。大谷の最近の偉業についてはNFLのスター選手、JJ・ワットや、元エースで今季の大谷の最大のサポーターの1人となっているCC・サバシアもツイッターで称賛している」と、敵将も含めて驚愕の声が相次いでいることを伝えた。