なぜ朝倉未来は「RIZIN」異色PPVマッチの萩原京平戦を前に「世界で戦えるのはオレだけ」「現王者は失格」と豪語したのか?
総合格闘技イベント「RIZIN」は明日2日、新型コロナ禍時代のPPV(有料配信)方式のスタジオマッチ『RIZIN LANDMARK vol.1』を開催するがメインでMMAルールで対戦する朝倉未来(29、トライフォース赤坂)と萩原京平(25、SMOKER GYM)が9月30日に公式インタビューに応じて意気込みを語った。「根性勝負でいける」「世界で戦えるのはオレしかいない」「(RIZINフェザー級王者の斎藤裕は)王者失格」などと豪語したのは失神1本負けした6月のクレベル・コイケ(31、ボンサイ柔術)戦以来の再起戦となる朝倉だ。一方の萩原もボクシングの元3階級制覇王者、長谷川穂積氏とのトレーニングで磨いた秘策を武器にアップセットを狙う。
「命をかけて試合をする」
サングラス姿で恒例の直前インタビューに現れた朝倉未来は、いつにもまして自信に満ち溢れていた。 「きつい展開にしたい。あっさり終わってしまう可能性もある。(相手が)どれくらいのレベルに上げてきたかによる。命をかけて試合をするつもり。その覚悟はできている」 あえて「きつい展開にしたい」と意外な発言をした。 「きつい展開」とは、打撃を武器にする萩原との壮絶な殴り合いをイメージしたものだろう。 「相手の選手も今回人生をかけてくる。火事場の馬鹿力が出てきたときに根性勝負になってくる。今まではきつい展開を避けてきたが、あえて、そこに挑戦できるマインドを準備できた。きつい展開になったとしても、根性でいける自信がある。そういう試合をやってみたいし、きつい展開を楽しみたい」とまで言うのである。 さらに昨年11月のRIZINフェザー級王座決定戦で判定負けし、10月24日の「RIZIN.31」で防衛戦を行う(相手未定)斎藤裕(33、パラエストラ小岩)に対して、「実力はあるが、格闘家として華はない。求心力もなく、チャンピオン失格だと思っている。だから(ベルトを)奪いとりたい」と挑発した。 日程的に24日の斎藤の相手を務めるのは難しいだろうが、斎藤が防衛に成功すれば、大晦日にリベンジマッチが実現する可能性は高い。 「(斎藤戦は)1年前でしたっけ?あの時とは(格闘技への)取り組み方、強さが全然違う」とまで言う。 朝倉の豪語には根拠がある。