なぜ”キングカズ”19歳次男の三浦孝太が「RIZIN」大晦日大会で格闘家デビューを果たすことになったのか?
総合格闘技「RIZIN」の大晦日大会で”キングカズ”ことサッカー元日本代表で横浜FCに所属している三浦知良(54)の次男、三浦孝太(19)が格闘家デビューすることが19日、発表された。さいたまスーパーアリーナで開催された「RIZIN.30」で榊原信行CEO(57)が、7580人のファンを前にして三浦ジュニア本人をリングに上げてサプライズ発表したもの。「最高のDNA」を持つ異色のファイターが年末の「RIZIN」で産声を上げることになる。
場内がざわめいた。 後半スタート前に設定されている恒例のプロモーションタイム。リングに上がった榊原CEOは、10月2日の「 RIZIN LANDMARK vol.1 」の追加カード、10月24日に横浜・ぴあアリーナMMで「RIZIN.31」を開催、メインでRIZINバンタム級王者、斎藤裕の防衛戦を行うことを発表した後に、唐突に「今年の大晦日に1人デビューさせたい選手がいます」と語りかけた。 そして「キングカズ」と予想もできなかったニックネームを口にした後、もう一度、「キングカズの息子、三浦孝太。まだ19歳。リングでひと言」と続け、三浦孝太本人をリングに招き入れたのである。 ”キングカズ”? え? サッカー界のレジェンドの息子さん? あのドーハの悲劇の、日本人初のセリエA選手の、あの54歳にして、今なお横浜FCの現役で数々の最年長記録を持つカズのジュニア? サプライズ発表に会場のざわめきが収まらない中、 父と母でタレントのりさ子さん(53)譲りの甘いマスクの三浦ジュニアが、白いシャツにカーキーのパンツというラフな姿でリングイン。マイクを握って堂々と挨拶をした。 「初めまして。三浦孝太です。誰もが憧れるこの舞台で、大晦日デビューさせていただけることをうれしく思います。みなさんに素晴らしい試合を届けるので、よろしくお願いします」 ハッキリとした言葉で参戦を表明した。 175センチ、69キロの肉体が聖地のリングに映えた。 三浦孝太は、2002年5月28日に、当時、ヴィッセル神戸でプレーしていたキングカズと、りさ子さんの次男として、この世に生を受けた。幼い頃は、兄と共にクラブチームでサッカーをしていたが、那須川天心への憧れなどがあり、RIZINの会場にも度々、観戦に訪れるなど、格闘技への興味を抱くようになり、明星学園高校を卒業すると大学へ進学をせずに格闘家の道を目指した。 榊原CEOによると「お父さんの後を受けてサッカー選手になるのではなく同じアスリートの格闘家を目指すことを早いタイミングで決めた。BRAVEの宮田(和幸)さんのところでトレーニングを積み重ねて、デビューする準備を進めている」という。