年末は歯の大掃除! 歯科医師が、プラークチェッカーを使って磨き残しを白日の下に晒してみた【40代・50代、ご機嫌な口もと】
還暦すぎの歯科医師が、磨き残しを白日の下に晒して歯の大掃除
「以前、自分の娘や子供の患者さんの磨き残しチェック&指導した時に使用していたグッズ、プラークチェッカー(ハミガキ上手)です。 磨き残しを目視できるので、指導後はみんな歯磨きがすごく上手になったことを思い出して、久々に自分で使ってみることにしました。プラークチェッカーとは、歯に残ったプラーク(歯垢)を染め出し、可視化するツールです。
歯医者さんでやったことがある方も沢山いると思いますが、赤く染め出された歯垢を目視確認すると、自分の日頃の行いを反省する気持ちが生じるものなんです。かく言う私も、案の定、歯と歯の境目、歯肉の辺縁、歯並びが少し奥にあるところが濃いピンク色にマーキングされていて、あー、やっぱりなという気持ちに。同時に、この歯垢を放置すると24時間後には歯石になったり、数週間後には虫歯になる変化を想像するとゾッとしました。 濃いピンク色に染め出された歯垢を取り除く歯磨き作業は、思った以上に綿密で、歯ブラシの動きや使い方を駆使しないとなかなか落ちません。はっきり言ってこの作業、“ながら歯磨き”では無理です。 意識をきちんと持って、落とすべき場所を落とす。鏡を見ながら目で確認することも、良かったです。真実の鏡は磨けていない場所、汚れが溜まる場所、磨きにくい場所を教えてくれる最高の先生でした。 チェック後は、歯磨きに普段よりも時間がかかったことで、歯科医師である私でも、どこかで油断していたことを痛感させられました」
歯垢をきちんと落とせているか、歯の大掃除と思って見直しを!
「濃いピンク色に染まったプラーク(歯垢)を落とし切った後は、なかなか得られない爽快感がありました。ホントに歯が喜んでる?ってくらい、ピカピカになってたんです。ながら歯磨きが定番化していたら、ぜひ一度みなさまもプラークチェッカーで磨き残しを白日の下に晒して見てください。 歯垢落とし歯磨きポイントは、『歯ブラシを3本の指で持ち、小刻みに、力の入れすぎ注意!』です。 明るみに出た歯垢を丁寧に取り除いていく歯磨き体験は、来年のあなたの口もとを歯ッピーへと導いて行くことは間違いないでしょう」
【話してくれたのは】 石井さとこさん 歯科医師・口もと美容スペシャリスト。歯のホワイトニングを日本で広めた第一人者。明るく、フレンドリーなキャラクターから「さとこ先生」と呼ばれ親しまれている。 女性歯科医師ならではの、歯と体を美しく保つための食事や、歯が美しく見える口元メイクについてのアドバイスに定評がある。 女優・モデル・タレント・アナウンサーなど、多数のビューティーセレブからの信頼も厚い。最新刊は『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ』。テレビなどメディアで話題に。