注目の新成分「デアザフラビン」をさらに深堀り!|「NMN」との違いって?
近年、“若返り効果”が期待できるとして美容業界で話題の成分、「デアザフラビン」。この記事では医師監修のもと、注目の新成分についてをさらに深堀り。特にみんなが気になる、「デアザフラビン」と「NMN」の違いもわかりやすく解説。
慈恵会医科大学を卒業後、同大学付属病院皮膚科に入局。その後、2007年に「ウォブクリニック中目黒(WOVE Clinic)」を開設。ドクターズコスメ「アンプルール」監修。著書に『いちばんわかるスキンケアの教科書 健康な肌のための新常識』、『女性医師が教えるスーパービタミンC美肌術』など。
おさらい:「デアザフラビン」とは?
「デアザフラビン」とは、ビタミンB2の骨格を持ちつつ、ビタミンB3の機能を持つ物質。デアザフラビンという名前自体は特定の化学構造の総称で、数百種もの種類があるり、なかでも「5-テアザフラビン」がよく知られている。 この成分が昨今注目されている大きな理由は、アンチエイジングに効くとして人気の「NMN」と同様の働きが期待されているから。それでいてNMNよりも比較的安価に製造できるため、価格も手に取りやすい傾向にある。さらにNMNよりも効果が高いという研究結果もあることから、NMNの効果を安価かつ高いレベルで実現できる可能性があるとされ、話題を呼んでいる。
「デアザフラビン」と「NMN」の違い
NMNは、もともと私たちの体内に元々存在する物質。サプリメントなどで摂取したNMNは、体内でNADという別の物質に変化する。NADは、ミトコンドリアを活性化してATPというエネルギー物質を産生したり、サーチュイン遺伝子を活性化してDNAを修復したりする役割がある。そのため、NMNは若返り効果が期待できるサプリメントとして人気を集めている。 一方、デアザフラビンは、もともと体内に存在する物質ではないものの、構造がNADと似ているため、体内に取り込まれるとNADと同じような働きをするとされる。つまり、体内でNADの代わりを務め、老化速度を緩やかにする効果がある物質と考えられている。