【自動車】小暮、元嶋組が3連勝で今季4勝目 逆転でスーパーGTシリーズチャンピオン獲得
<スーパーGT第5戦>◇決勝◇8日◇三重・鈴鹿サーキット GT300クラスは、ランキング2位の88号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥組)が3連勝で今季4勝目を挙げ、逆転でシリーズチャンピオンを獲得した。ランキング首位だった65号車のLEON PYRAMID AMG(篠原拓朗/蒲生尚弥組)は終盤猛追を見せたが、4位にとどまり、王座獲得はならなかった。 2010年にGT500クラスチャンピオンを獲得した小暮は、柳田真孝、大嶋和也に次ぐ史上3人目の両クラスチャンピオンとなった。14年ぶりの王座獲得に、小暮はレース後のインタビューで「一時期はレーサーの道を絶たれたかな…といったところから、則武(功雄)会長にチャンスをいただいた。チャンピオンを取れるところまで来て、会長やチーム、タイヤメーカー、僚友の元嶋選手らみんなに感謝したい」と苦しかった過去を振り返りつつ、支えてくれた仲間たちに感謝した。 チームメートの元嶋は「則武さんに拾ってもらってから、ずっと苦しい時期が続き、もうスーパーGTで勝てないんじゃないかと思っていた。しかし、会長から大丈夫、信じろ、と言われて、ようやく結果に結びついた。ずっと僕を支えてくれた則武会長、チームの皆さん、小暮さんに感謝したい」と、つらかった時期を思い起こし、仲間への感謝を口にした。 GT500クラスは、前日の予選でシリーズチャンピオンを決めていた36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太組)が2連勝で今季3勝目を挙げた。 36号車の坪井はレース後のインタビューで「チャンピオンを取っても気を緩めず、ポールトゥーフィニッシュするという強い気持ちを持って、チャンピオンらしいレースができたと思う」と誇らしげに語った。 17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進組)が2位。今季限りでマレリ社とのとのスポンサー契約を終える12号車MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット組)は3位表彰台で花を添えた。 今季のスーパーGTは、9月1日に決勝が行われる予定だった第5戦鈴鹿が台風の影響で延期。最終戦として、第5戦を大会初の12月に行うことになった。