大阪府・吉村知事が定例会見5月18日(全文2)変異株の置き換わりで大きな波ができなかった
変えねばならないと思っていることがあれば
産経新聞:実際、動かすべきところというところで、その世代、若い方中心ですけれども、知事もちょっと濃厚接触者になって、長い期間、自宅待機しないといけないということもあったと思うんですが、その辺りの社会活動。感染しなくて、濃厚接触で止まったりとか、その辺り、どうやって回していくかっていうための、今後の対策とか、変えていかないといけないと思っているところがあれば、ちょっと伺いたいんですけども。 吉村:今、現状で、若い方で熱出たときに、コロナが怖くて診察しないじゃなくて、濃厚接触の期間、仕事ができなくなるとか、あるいはもし自分がコロナと診断されたら、もう10日以上もストップすると。家族が濃厚接触と診断されたら、全員、家族が止まってしまうということで、現場の、これはクリニックの先生等といろいろ話をしていくと、こういう話もあるんだけど、コロナの検査はしないでくれと言う人もやっぱり中にはいる。それはコロナを恐れてるんじゃなくて、コロナによる制度を恐れているわけですよね。 これが本当にコロナが恐れられているときはそうじゃなかったと思うんですけど、実際、高齢者の方はやっぱりコロナそのものに対してリスクが高いというのは非常に強い認識を持たれている。だからこそ85%の接種率となっているんですけど、若い方はもうワクチンの接種すら、やっぱり副反応のほうが重いからやめておきますという方も中にはいる。僕は打ってほしいって思っている側なんで、僕も打ってますが、そういう状況になってるので。ちょっとやっぱり、とりわけオミクロンになって状況が変わったと僕は思っています。
みんな10日が本当に適しているのか
ですので、この間、今後、専門家の皆さんと議論したいと思います。専門家の皆さんの会議を設けて、これは5月の下旬か6月の上旬には設けたいと思うんですけども、専門家の皆さんの会議をして、濃厚接触者の、今の、例えば待機、7日間の待機、検査をしても5日間の待機、それから、それが本当に適しているのか。陽性者の待機期間は10日、どんなに軽くても10日ですけれども、10日が本当に適しているのか。全員が10日、治療を必要とする人は別かもしれませんけど、みんな10日、それが本当に適しているのか。あるいは医療の在り方です、僕が一番思うのは。僕が一番、問題意識を持っているのは医療の在り方でして、コロナを診る病院だけがコロナを診るというのが基本的なスタンスなんですけど、やっぱりそうじゃなくて、オール医療でこのコロナは診ていく必要があるんじゃないかと。 よく応招義務という点が論点になりますけど、応招義務が除外されているのがコロナだっていうのがそうなんですが、応招義務という観点で見たときに、やはり本当にこれは除外すべきウイルスなんだろうかと。いつでもどこでも誰でも感染する可能性があれば、この今の重篤度っていうのを見たときに、早く治療を受けたほうが重症化を防げるし、医療機関のほうが忌避するウイルスなんだろうかということを、やっぱり正面から僕は議論をしたいと思っていますし、これについての専門家の意見の場というのを設けて、その方向性を、府としての方向性を示したいと思います。 これは突き詰めて考えたら、よく2類・5類論争をされるんですけど、実は5類にしなくても、できることがほとんどなんですね。2類、5類で何がちゃうねんっていったら、今の僕の認識ですけれども、例えば公費を2類と5類で、やっぱり2類の場合は全額公費負担だけど、5類になったらそれは違うと。それからサーベイランスをするというのが2類、5類の差であるんですけど。それ以外、当然のように必要とされている行為って、実はほとんどが感染症法上の規定なんかを読み込むと、何々できるって書いてるので、やらなくてもいいことがほとんど。それは厚労省の判断等で、国の通知等でいくらでも柔軟に対応できることがほとんどなんですね。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見5月18日 全文3に続く