マウスとアプリでPC操作…世界を変えた初代Mac 貫かれたジョブズの美学と革新性 #なぜ話題
初代Macに人生を狂わされたと語る柴田さんはライター転身後、アップル製品に関する記事や著作を書き、スティーブ・ウォズニアックや、アンディー・ハーツフェルドなど、アップル初期の著名エンジニアへのインタビューも重ねた。そうした経験から「ジョブズは大嫌い」だが、生み出した製品、特に初代Macは技術と美学の結晶だと脱帽する。 「周りの人間に対する態度は本当にひどいことがある。最悪ですよ。でも、ジョブズが人をやる気にさせる力を持っていたことは認めざるを得ません。特殊な工具で初代Macを開いて内部をのぞくと、天才的なエンジニアたちが命を削って作ったことがよくわかる。今見ても面白くて仕方がありません。iPod、iPhone、iPadでさえも初代Macのインパクトには遠く及びません」 緑慎也(みどり・しんや) サイエンスジャーナリスト。1976年、大阪府生まれ。出版社勤務後、月刊誌記者を経てフリーに。科学技術を中心に取材・執筆活動を続けている。著書に『13歳からのサイエンス』『消えた伝説のサル ベンツ』、『認知症の新しい常識』、共著に『太陽系の謎を説く』、『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』『ウイルス大感染時代』など。新著に『超・進化論 生命40億年 地球のルールに迫る』(講談社、NHKスペシャル取材班との共著) --------------- 「#なぜ話題」はYahoo!ニュースがユーザーと考えたい社会課題「ホットイシュー」の一つです。SNSの普及などにより、活発に情報が消費される現代。そのような中で、話題になっている『事象』『人』『モノ』を深掘りして背景を伝えることで、日々の暮らしに活かして楽しめる情報を発信します。