岸田文雄首相が就任会見(全文1)目指すのは新しい資本主義の実現
新しい資本主義実現のため、予算案に何を盛り込むのか
毎日新聞:毎日新聞の小山です。よろしくお願いします。先ほど総理は新しい資本主義の実現会議をつくるとおっしゃいましたけれども、この実現会議のイメージについて伺いたいと思います。どこか有限に期間があってそこで最終報告を出して終わりなのか、岸田内閣が続く限りずっと常設としてあるようなイメージなのか、どういう提言を出されることを想定しているのでしょうか。 そして、新しい資本主義についてもう1問なんですけども、総選挙を勝った場合、年末の予算や税制がありますけども、年末の予算や税制改正ではどのようなものを、この新しい資本主義の実現するために盛り込もうと考えてらっしゃるでしょうか。お願いします。 岸田:はい。ありがとうございます。まず「新しい資本主義実現会議」ということですが、まず今はコロナとの闘いのまっただ中にあると思います。そして、国民の皆さんの協力を得るためにしっかりとした経済対策を求められると思います。そうしたその先にコロナとの共存、できるだけ通常に近い社会経済生活を取り戻すことができた上で、その先に経済の再生を考えなければいけない。そこで、新しい資本主義をしっかり回していくという順番であると認識をしています。 そして、新しい資本主義の実現会議でありますが、先ほど申し上げたように、成長と分配の好循環をつくっていく。成長が重要であるということ、これはもちろん言うまでもないわけですが、その成長の果実をどう分配していくのか。こういった点について、民間においてもそれぞれの民間企業であったりサプライチェーンにおいてもさまざまな努力が求められる。そしてそれを補うために公的な政策ですとか、それから先ほど申し上げました公的価格の見直しですとか、こういった取り組みを進めていかなければいけません。 こうした具体的な課題についてぜひ関係者、有識者にもしっかりと意見を聞かせていただき、国民の皆さんのさまざまな知恵をいただきながら成長と分配を実現していく、こういった取り組みをリードしていただく会議を設けさせていただければと思っているところです。 そして、この2問目が、実現会議、すいません、ちょっと申し訳ない。2問目、ちょっともう1回お願いします。 【書き起こし】岸田文雄首相が就任会見 全文2に続く