岸田文雄首相が就任会見(全文1)目指すのは新しい資本主義の実現
10月14日に衆議院を解散
そして最後に、衆議院議員任期と今後の選挙日程について申し上げます。10月21日に衆議院議員の任期は満了いたします。可及的速やかに総選挙を行い、国民から最新のご信任をいただいて国政を担っていく必要があります。また、コロナ感染の状況は現在落ち着きを見せているとはいえ、先行きについては不透明です。多くの国民の皆さんがいまだ大きな不安をお持ちです。一刻も早く大型で思い切ったコロナ対策、そして経済対策、実現してまいりたいと思います。 そのためには、いの一番に国民の皆さまに、この岸田にお任せいただけるのかどうか。このご判断をいただき、可能であるならば国民の信任を背景に信頼と共感の政治を全面的に動かしていきたいと考えます。以上のように考え、私は可能な限り早い時期に総選挙を行うことを決意いたしました。所信表明、代表質問を行ったのち、今国会の会期末、10月14日に衆議院を解散し、10月19日公示、10月31日に総選挙を行うことといたします。選挙事務の準備期間が非常に短いため、コロナウイルスの接種にご尽力いただいている自治体の皆さまにはご負担をお掛けいたしますが、何とぞよろしくお願いしたいと思います。 いまだコロナ禍による国難、続いています。総選挙期間中も政府としてはコロナと経済、両面への対応、しっかり万全を期すことをお誓いして、冒頭発言とさせていただきます。 司会:それではこれから皆さまよりご質問をいただきます。指名を受けられました方はお近くのスタンドマイクにお進みいただきまして、社名とお名前を明らかにしていただいた上で、1人1問、ご質問をお願いいたします。このあとの日程がございますので、進行に当たりましてはご協力をよろしくお願いいたします。 まず幹事社からご質問をいただきます。読売新聞、黒見さん。
G20首脳会議とCOP26への対応は
読売新聞:読売新聞の黒見です。よろしくお願いします。 岸田:はい、お願いします。 読売新聞:先ほど総理から選挙日程のご説明があったんですが、説明された選挙日程に近接しておりますイタリアで開かれるG20首脳会議、それと英国で開かれるCOP26、この国際会議への対応はどのように考えられておられますでしょうか。それと、先ほど経済対策の策定にも言及がありましたけれども、個人向けの現金給付、これを生活支援として行うお考えはありますでしょうか。支給額や対象についても基本的なお考えをお聞かせください。 岸田:はい。まず1問目の質問、G20あるいはCOP26への対応でありますが、こうした会議、当然のことながらこれは国際社会において大変重要な会議であると認識をしています。ただ、この現状において、これはリモート等の技術によって発言をする、参加することも可能であると認識をしておりますので、できるだけそうした技術を使うことによって日本の発言、存在力、しっかり示していきたいと考えています。 2問目の質問、個人的な現金給付、行うかということについては、私は、今、コロナ禍において大変苦しんでおられる弱い立場の方々、女性や非正規、あるいは学生の皆さんといった、こういった弱い立場の方々に個別に現金給付を行うこと、これは考えていきたいと思います。金額等につきましては今後、与党でも具体的な案をしっかりと検討した上で確定していきたいと考えています。 司会:続きまして日本テレビ、山崎さん。