【筆ペンで気軽に水墨画1】黒一色だからこそ、観る人の想像力を刺激する。まずは基本の「点」「線」「面」から
◆筆ペン水墨画に必要な道具 (1)濃墨(のうぼく)筆ペン 水ににじみにくい顔料インクを使用した、濃い墨色のペン (2)淡墨(たんぼく)筆ペン 弔事に使われる淡い墨色のペン。染料インクを使用 (3)水筆ペン 軸部分に水を入れて使う。一般的な中筆に水を含ませて用いてもよい (4)紙墨 のにじみと吸収がほどよい画仙紙がおすすめ。色紙やはがきもある (5)下敷き 机を汚さないように白いフェルト布(100均などでも購入できる)を紙の下に敷いておく (6)ティッシュペーパー 筆の穂先につき過ぎた墨をぬぐい取って調整するときに使う (7)小皿 筆の穂先を整える、穂先に含ませる水量を調節する、などの用途に (8)水入れ 筆ペンの穂先を洗ったり、補給用の水をためたりするのに使う
◆各筆ペンの特徴 (1)水筆ペン 軸の中に入れた水で紙面を湿らせ墨をぼかしたり、にじませたりして水墨画特有の表現を出す (2)淡墨筆ペン のびがよく、水ににじみやすい染料インクを使い、淡くやわらかい表現を生み出す (3)濃墨筆ペン 耐水性があり、乾くとにじまない顔料インクを使用。力強い表現や題材の輪郭を描くのに適している
◆ステップ1)基本の「点」「線」「面」をマスターしよう 点と線、面は、水墨画を構成する大事な要素です。 3つの技術を習得して、黒一色で描く水墨画の表現を豊かなものにしましょう 【点】 水墨画に雰囲気や味わいを添える役割を持つ。まずは4つの基本形をマスターして (1)躍点(やくてん) 紙の上ではね上げるように筆先を動かす。運筆の勢いで点の大小が変化する (2)押点(おうてん) 穂先の先端を紙に押しつけながら筆を動かす。筆圧で点の大きさが変わる (3)米点(べいてん) 穂先を少し寝かせるようにして筆を紙面に置くと、米粒のような形の点になる (4)突点(とつてん) 穂先が紙面に対して垂直になるように筆を持ち、紙を突くようにして点を描く