トリエンナーレ訴訟「傷つけられる人の自由はどうなるのか」名古屋・河村市長会見12月19日(全文2)
トリエンナーレ訴訟、その後の動きは
記者:すいません、朝日新聞の山下です。すいません、よろしくお願いします。先週の末に上告、「トリエンナーレ」の訴訟で仮払いのお申し出を先週末にもされるとおっしゃっていましたけど、その後、動きはありましたでしょうか。 河村:それ、どうだったかな。その報告聞いとらんのだ、あれ。仮払い。実行委員会と交渉せな。というか県ですわ。 職員:まだです。 河村:まだ聞いとらん? はい。どうなるかですけど。上告はもう済んでおりますんで。 記者:もう1点、同じくなんですけれども。先ほど県知事の定例会見で、裁判で争うが、負けるかもしれないが、先に払っておきますというのは、普通の社会常識からしては理解に苦しむ対応ではないでしょうかという趣旨の発言を大村知事がされていたそうなんですけれども。ちょっとまだいいも悪いも分からないと、報告が来ていないのでと前置きはしてるんですけれども、そういった発言を市長はどのように思われるのかなっていうことと。 河村:本当に世間感情として遅延利息が続きますと、1カ月14万だったかな、14万掛かりますので、まずそれはストップしておくということですけど。世間常識というんだったら、世間常識としてあのような著しく政治的に偏向した、天皇陛下の写真をバーナーで燃やして足で踏んづけるいうのを隠して出されて、契約違反とまで言って、それについて僕が相談しよう言っても一切しなかったと。それは世間常識からめちゃくちゃ外れとるんじゃないですか、そちらのほうがって思いますけど。 記者:もう1点いいでしょうか。 河村:なんですか。 記者:河村氏本人が払えばいいんでしょう、すいません、原文ママなので。 河村:何?
河村市長本人が払えばいいという趣旨の発言があったが
記者:河村市長ご本人がお支払いされればいいんでしょうという趣旨の発言を、最終的には。何を払うのかちょっと判然とはしないんですけど。 河村:それより知事のほうのが本当は払わないかんですよ、こんなものは。 記者:それは何を払うと、知事が。 河村:それはこんだけ皆さんを傷つけたでしょう、これは。表現の自由だと言ってますけど、もうそういう展示は税金で、公共事業でないと裁判は言ってますけど。今でも分かるじゃないですか。じゃあ仮払いということで、交渉するのは県ですよ、言っときますけど。形式的には実行委員会へ文書持っていくかどうか知りませんけど、県ですよ。だからそんな、むちゃくちゃな話でね。実行委員会という名前を付けさえすれば、まったく県と市の責任は逃れられるなんてあり得ないですよ、そりゃ。そうでしょう。いや、傷つけたと思いますよ。日本を普通に愛する皆さんの税金でやるのはやめてくれいうことですよ。 皆さんも、県というか、方が、偉いさま方が自分の金でやるならええですよ。自分でどっか会場借りてきてやってくださいよ。そんならなんにも言いませんよ、それは。それは表現の自由というんですわ。だけど税使ってやって、これ、反対の人はどうしたらええんですか。自分の税金使われるんだけど。こんなことをやってもらっちゃ困るいうて。それから現にドイツでも展示されましたって、慰安婦像でいけば。ミッテ広場いうところで。なんかフィラデルフィアでどうのこうのって聞きましたけど。それ、どうなったかちょっと聞いておりませんけど。 記者:なんですか。開催経費を知事がお支払いになられたらどうかという趣旨のご発言だったというふうな理解でいいんでしょうか。 河村:解体経費? 記者:開催経費。「トリエンナーレ」を開催するための費用をお支払いになられたらどうかと。 河村:それはそちらが払ったらどうですか。そんな著しく、表現の自由だいって言っとるか知らん。そんなもの表現の自由の問題じゃないですけど。そうでなくて、それはやめようじゃないかと、いくらなんでも。それと、判例もまったく無視しとるけどね。本当にこれ、県と市がやりますと、裏書き効果というんですけど、英語でendorsementいいますけど。やっぱりそれは正しいよ。大本営発表と同じですから、実際は。その効果が生じちゃうんですよ、県と市がやると。市が認めたいう。