【空から撮った鉄道】2022年の高輪築堤 最新の空撮写真で見る
現地保存と移設保存以外の場所は記録保存で解体に
高輪ゲートウェイ駅から田町駅側に位置する2街区・3街区となる部分の現状。整地が進み東西を結ぶ仮の歩道が目立つ。「提灯殺しのガード」とも呼ばれた高輪橋架道橋下区道の痕跡がわずかに残る(2022年3月4日、吉永陽一撮影)。
高輪築堤は品川~田町間の再開発「品川開発プロジェクト」の工事中に見つかった遺構で、1872(明治5)年の日本初の鉄道開通時に建設された海上築堤が、土中からほぼそのままの形で現れました。出土された場所から「高輪築堤」と呼称され、ニュースでも見聞きされた方は多いと思います。 出土された約800mの遺構は、残念ながら再開発事業のために全て残せず、史跡に指定された120m分は現地保存、30m分は移設保存となり、残りの遺構は詳細に記録して解体される記録保存となりました。2022年現在、JR東日本が主体となって行われている再開発事業は、1街区~4街区と区切られたエリアで工事の槌音が響いています。
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吉永陽一(写真作家)