変異ウイルスに国名は「差別助長」 WHO、ギリシャ文字での区別を推奨 【図解】
世界保健機関(WHO)は2日までに、世界各地で確認されている新型コロナウイルスについて、変異ウイルスの呼称にそれぞれが確認された場所(国)の名前を使うことは「汚名を着せる行為で差別的だ」と表明しました。
日本でもニュースでは「イギリス株」「インド株」という表現がしばしば用いられます。WHOは、注目される変異ウイルスには簡単に覚えることができるラベル(通称)を割り振ったと説明。ギリシャ文字で各変異ウイルスを呼ぶことを提唱しました。そして、呼び名をめぐって混乱が起きないよう、各国の政府当局や報道機関に対しても新しい呼称に統一するよう呼び掛けました。
具体的には (1)英国で見つかった変異ウイルスを「アルファ」 (2)南アフリカ共和国で見つかった変異ウイルスを「ベータ」 (3)ブラジルで見つかった変異ウイルスを「ガンマ」 (4)インドで見つかった変異ウイルスを「デルタ」 と呼ぶことを決めたと発表しました。