岸田首相が会見 物価高対策を発表(全文1)事業規模13兆円の総合緊急対策
連休の機会にワクチン接種をお願いしたい
そして最後に、ゴールデンウイークを迎えるに当たって新型コロナ対策へのご協力をお願いいたします。国民の皆さまのご協力のおかげで3年ぶりにまん延防止等重点措置や緊急事態宣言のないゴールデンウイークとなります。しかし油断は禁物です。感染の再拡大を防ぎながら徐々に社会経済活動を回復させていくことができるよう、国民の皆さまに次の3点のご協力をお願いいたします。 第1にワクチン接種の促進です。日頃、仕事や学校で忙しくされている方も、連休の機会にワクチンの接種をお願いいたします。3回目の接種は感染防止に効果があり、特に重症化を防ぐことができます。ご自身や親しい方々を守るため、ぜひ接種をお願いいたします。第2に積極的な検査の活用です。帰省される方は、帰省される前に3回目の接種、または検査を受けていただくようお願いをいたします。お近くの無料検査の拠点で検査を受けていただけるほか、連休中は主要な駅や空港等で臨時の無料検査拠点を拡充いたします。そして第3に基本的な感染対策の徹底です。あらためてマスクの着用、手指消毒、そして換気、3密の回避といった対策の徹底、お願いをいたします。引き続き平時への移行期間として最大限の警戒感を維持しながら徐々に社会経済活動を回復させてまいります。国民の皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 司会:それでは、これから皆さまよりご質問をいただきます。指名を受けられました方はお近くのスタンドマイクにお進みいただきまして、社名とお名前を明らかにしていただいた上で、1人1問ご質問をお願いいたします。まず幹事社からご質問をいただきます。日経新聞、秋山さん。
予備費積み増しの必要性は
日本経済新聞:日経新聞の秋山です。よろしくお願いします。 岸田:お願いします。 日本経済新聞:総合緊急対策について伺います。今回、補正予算を編成し、予備費については今回使用する分を積み増しするということですが、予備費は国会での監視が甘くなるために、慎重に積むべきだという指摘もあります。足元で、すぐに使う、使途が決まってないというか、必要でないのであれば、秋の臨時国会などで使途を明示した上で補正予算案を提出するべきだという意見もあります。与党での調整の結果ではあるとは思いますが、この予備費の積み増しの必要性についての総理の見解をお願いいたします。 岸田:まず先ほども申し上げたように経済財政運営を2段階のアプローチで進め、万全を期していきたいと考えています。すなわち第1段階として今回の総合緊急対策に盛り込んだ対策を今月中に実施に移し、原油高など直面する危機に機動的に対応しています。その上で第2段階として、この新しい資本主義のビジョンと実行計画、そして「骨太方針」を明らかにし、そしてこの夏の参議院選挙後に総合的な方策を具体化いたします。 他方で夏までの間も、この新型コロナの感染状況についても、また、ウクライナ情勢についても、感染拡大や長期化の可能性があるわけですから、状況は、予断は許しません。ですから今回、補正予算において、この今申し上げたような不透明な状況の中で燃料油価格の激変緩和措置、6月から9月分を計上する。そしてさらなる状況の悪化など、いかなる事態が生じたとしても迅速に対応できるよう、これは予備費を確保するというものであります。よってこの補正予算、予備費、これは国民生活を守り抜くために必要であると考えています。 そして国会の監視が甘くなるというご指摘が今ありましたが、今回設ける予備費は新型コロナウイルス感染症、そして原油価格・物価高騰対策、これに使途は限定してるわけですので、こうした考え方について国会にお諮りをし、そして丁寧に説明をしていきたいと考えております。以上です。 司会:続きましてテレビ東京、篠原さん。