23日開業「北大阪急行」の延伸線 「田園風景」と「アクセス性」の両立
「田園風景」と「アクセス性」の両立
北大阪急行では、両駅開業後の1日あたりの合計乗降客数を約4万1000人と予測します。以前は約4万5000人としていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって在宅勤務の採用企業が増えたことなどから下方修正しました。 開業後の需要喚起策について、同社総務部の広報担当者は「沿線で様々な観光政策を打ち出されている箕面市様と協力して、旅客誘致に努めていきたい」としています。
箕面萱野駅の近くに住む男性(38)は、「延伸で便利になって街が発展していくことへの期待感はあります。箕面船場阪大前駅も箕面萱野駅も周辺の開発が進んでおり、おしゃれな雰囲気です」と期待する一方、「箕面の落ち着いた牧歌的な雰囲気は割と好きなので、人が増えてにぎやかになりすぎないか心配しています」と住みやすさへの影響を懸念していました。
先の「北大阪急行延伸プロジェクト・アウトライン」では、同駅周辺のまちづくりについて、「都市部にはない穏やかな田園風景と、都心部への絶好のアクセス性を両立し、箕面を象徴するまちとして守り育てていくことを基本とする」と記されています。 「緑豊かな住宅都市」を掲げる同市において、田園風景とアクセス性の両立は、延伸開業後も問われ続けるテーマと言えそうです。 (取材・文:具志堅浩二)