緊急事態宣言を検討 菅首相が年頭会見(全文1)より強いメッセージが必要
菅義偉(よしひで)首相は4日、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「緊急事態宣言「検討に入る」 菅首相が年頭会見(2021年1月4日)」に対応しております。 【動画】緊急事態宣言「検討に入る」 菅首相が年頭会見(2021年1月4日) ◇ ◇
感染対策など強力な対策講じる
司会:ただ今より、令和3年、年頭の、菅内閣総理大臣の記者会見を行います。初めに菅総理からご発言がございます。その後、皆さまからご質問をいただきます。それでは総理、よろしくお願いいたします。 菅:新年に当たり一言ごあいさつをさせていただきます。例年であれば五穀豊穣と人々の幸せを祈る伊勢神宮へ参拝したのちに年頭の記者会見を行っておりましたが、今年は現在の新型コロナウイルスの状況を踏まえ、参拝をしかるべき時期まで延期し、ここ、官邸において会見を行うことになりました。 新型コロナウイルスについては、引き続き1日の感染者数が3000人を超え、重症者数も高い水準で推移をしており、非常に厳しい状況だと認識いたしております。まずは年末年始も最前線で闘っておられる医療・介護をはじめとする関係の方々、そして外出や帰省を控えていただいている国民の皆さまに、心から感謝を申し上げる次第です。 政府としては、こうした厳しい状況を踏まえ、あらためてコロナ対策の強化を図っていきたい、こういうふうに思います。まずは感染対策、さらに水際対策、医療体制、ワクチンの早期接種、この4点で強力な対策を講じることにいたしました。 第1に感染対策です。12月の人出は多くの場所で減少しましたが、特に東京と近県の繁華街の夜の人出はあまり減っておりませんでした。昨年以来、対策に取り組む中で判明したことは、経路不明の感染原因の多くは飲食によるものと専門家が指摘をいたしております。従って飲食でのリスクを抑えることが重要です。そのため、夜の会合を控え、飲食店の時間短縮にご協力いただくことが最も有効ということであります。1都3県について、あらためて先般、時間短縮の20時までの前倒しを要請いたしました。そして、国として緊急事態宣言の検討に入ります。飲食の感染リスクの軽減を実効的なものにするために、内容を早急に詰めます。さらに給付金と罰則をセットにして、より実効的な対策を取るために、特措法を通常国会に提出をいたします。 第2に水際対策です。年末にウイルスの変異種が帰国者から見つかり、外国人の新規入国を原則として拒否することにし、入国規制を強化いたしています。また、いわゆるビジネストラックについても、相手国の国内で変異種が発見をされた際には即時停止とすることにいたします。