Go To再開「なかなか難しい」 菅首相、“宣言”発出した場合の対応で
菅義偉(すが・よしひで)首相は4日、首相官邸で記者会見し、首都圏を中心に感染拡大が続く新型コロナウイルス感染症への対応策として「緊急事態宣言」を発出した場合について「緊急事態宣言となれば、いわゆるGo Toトラベルの再開はなかなか難しいのではないか」との認識を示した。 【会見動画】緊急事態宣言「検討に入る」 菅首相が年頭会見
観光需要喚起策であるGo Toトラベル事業は、昨年7月に東京都を除く46道府県で開始。10月に東京都も加わった。一方、昨年末から国内で新型コロナ感染者が増加の一途をたどっていることを受け、政府は12月28日~今月11日まで全都道府県で事業を一旦停止しており、11日以降再開するのかに注目が集まっている。 会見で菅首相は「国として緊急事態宣言(発出)の検討に入りたいと思う」と発言。検討に入った理由については「北海道、大阪など(飲食店の営業)時間短縮を行った県は結果が出ている。東京といわゆる首都3県においては、三が日も感染者数が減少せずに極めて高い水準。一都三県で全国の(感染者の)半分という結果が出ている。こうした状況を深刻に捉え、より強いメッセージが必要であると感じた」と説明した。