JOC山下泰裕会長が会見(全文1)各国選手団の84%が接種し始めている
安心・安全な大会の基準は
司会:Thank you very much. OK. Radio France:フランスのRadio France特派員、西村と申します。先ほども山下会長は何度も、安心・安全が大前提であると繰り返しましたが、安心・安全な大会とは何か基準がありますか。例えば陽性者が出ないことであるのでしょうか。それとも陽性者が出ても安心・安全と言えるのでしょうか。重症化した人は出ないということでしょうか。死者が出ないということでしょうか。例えばウガンダの選手団が来たときに、すでに濃厚接触者も出たので、彼らにとってはすでに安心・安全、今も安心・安全な大会と言えるのでしょうか。 山下:ありがとうございます。これは組織委員会で定義されてるわけではないんですけども、やはり感染者を拡大させないということが極めて大事なポイントだと思ってます。それからウガンダの選手たちの中で陽性者が出た。非常に残念に思っております。みんな2回ワクチンを接種してきた。ワクチン接種って皆さんご存じのように、やっぱり2週間たたないとその効果は十分発揮できない。抗体ができない。それからもう1つ。抗体ができたとしてもこれが必ず、それがコロナウイルスから自分を守るということにはならないということをわれわれも知っております。 ですから今回のこのウガンダの選手たちの件で組織委員会のほうでは対応をもうすでに変えていると聞いておりますけども、水際対策でそこをしっかりチェックして、で、入ってきたときにそれが確認された場合には別行動にする。それからご存じのように、この大会関係者たちは毎日PCR検査を受けることになっています。そういうことを徹底することで外国から来る選手たち、選手団、関係者が日本国民に迷惑を掛けるというリスクは、いろいろお聞きしてまして、そんなに高くないと思ってます。 ただ、観客をどうするかっていう問題、それからその移動ですね。それから遅い時間、大会が終わったあと、飲食、そういうところはまだまだ改善していかなきゃいけないところがあるんではないかと、こう考えております。これは主として日本オリンピック委員会の役割というよりも組織委員会の役割ですけども、そこはわれわれもしっかり連携取りながら、協力しながら進めていきたいと思っています。 【書き起こし】JOC山下泰裕会長が会見 全文2に続く