渡辺雄太 八村塁がホーバス監督と不仲になった事情を説明「知ってる人も多いと思いますけど…」
バスケットボール日本代表の元NBA選手・渡辺雄太(30=千葉)が28日、都内で取材に応じ、NBAレイカーズの八村塁(26)の発言に関する見解を語った。八村は今月中旬から2度にわたって日本協会の商業主義的な姿勢や日本代表のトム・ホーバス監督の続投を疑問視する発言を行っていた。 【写真】ヘソ出し衣装でNBAをお忍び観戦する広瀬すず 渡辺は「塁がいろいろ発言をして、それが変な方向にいってしまっている。憶測が憶測を呼んで、事実と異なることがいろいろされてしまってたりだとか、個が攻撃されるようなことがあると感じた」と切り出した。 そして、まず八村とホーバス監督が良好な関係ではないとした上で、2023年W杯後の指揮官の発言がきっかけだったと明かした。 「八村塁選手とトム・ホーバス・ヘッドコーチの関係性が、よくなかったのは、ずっとあった。きっかけは、皆さんも知ってる人も多いと思いますけど、W杯が終わった後の記者会見で、トムの発言について、変な切り取られ方をした記事が出てしまって、それを塁が目にして、すごく怒ったのが始まり。塁にはそのような発言ではなかったと言ったが、塁からしたらそうだとしても世間からその見られた時点で発言がまずかったと言っていた」 当時のホーバス監督の発言について「トムは、彼から代表に参加しないなら彼から連絡をしてきてほしいと。もちろん、八村選手にはいてほしいけど、もしいないんだったら今のチームで勝ちます、みたいな発言をしたと思う」 さらにそんな言い方になった背景に言及した。「もうちょっと詳しく僕から説明させてもらうと、僕も塁も同じワッサーマンというエージェンシーを使わせてもらってるんですけども、トムと塁の関係性が悪くなる、全然もう前からの話ですけど、基本的にワッサーマンはNBAのシーズンに集中してほしいということで、塁との連絡は完全に遮断していた。トムは塁に対して連絡を取る手段が一切なかった。トムの『彼から連絡してきてほしい』という発言は、トムからしたら自分から連絡する手段はないということだった。それからも直接連絡を取ることもなく、関係を修復できなかった」 また「皆さん(報道陣)はわかってくれると思うんですけど、まず沖縄(W杯)を戦ってくれた僕たちに対するリスペクトだったり敬意の表れで、あの場面でもしトムが『(パリ)五輪は塁がいないと勝てない』なんていう発言をしたら、さすがに僕たちは、それはおかしいでしょうっていうふうになった可能性はある」とも説明した。 そして「今後は僕も含めて、協会もそうですし、彼ら2人がより良い関係を築いていけるように、コミュニケーションももっとこう活発に取っていけるようにしていけるような状態に持っていきたいと思っています。きっかけはまずそこだったところなので、悪者は一人もいませんよっていうことを、お伝えしておきたかった」と強調した。 今回の対応にあたっては八村の了承を得ていたことも明かした。「今回の件、塁にも連絡を取ってまして、僕なりの意見をメディアの前で話すということを言ってますし、対立だったりとか、そういうことをする気はないと伝えて、大丈夫ですという連絡をもらっている」。今後は状況改善に努めていくつもりだが、途中経過に関する発言は控えるとした。
東スポWEB