JOC山下泰裕会長が会見(全文1)各国選手団の84%が接種し始めている
日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は28日午後、外国特派員協会(東京都千代田区)で記者会見を行った。 【動画】JOC山下泰裕会長が会見 東京五輪のコロナ対策は?(2021年6月28日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「JOC山下泰裕会長が会見 東京五輪のコロナ対策は?(2021年6月28日)」に対応しております。 ◇ ◇
東京開催が決定してから8年近く
山下:ただ今ご紹介いただきました日本オリンピック委員会の山下でございます。今日は日本語でお話しすることをお許しいただきたいと、こう思っております。それからこの日本外国特派員協会、こちらのほうに今日お招きいただいて大変うれしく思っております。 まず冒頭、私のほうから東京2020大会に関して、それからワクチン接種に関して、それからもう1つ、先週金曜日に日本オリンピック委員会の会長、再選されました。この3点についてお話しし、そのあと質疑応答という形で今日はスケジュールが進んでいけばと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 まず東京2020大会ですけど、2013年の9月にアルゼンチン・ブエノスアイレスで、当時のジャック・ロゲ会長が、東京と、東京開催決定しまして、それから8年近くがたとうとしております。組織委員会を中心として、東京都あるいは日本政府、スポーツ関係の機関、そういうところと連携を取りながら準備を進めてまいりました。IOCのバッハ会長からは何度も、東京2020大会、この準備状況、これは、これまでかつてなかったほど素晴らしい、そういうお話をいただいておりました。
多くの試練を乗り越えてここまできた
2019年の1月のスイス・ローザンヌでは、それに加えて、いや、それだけじゃないと。これからも、こんなに準備が進んだオリンピック大会というのはないんじゃないかと、そういうお言葉までいただいておったんですけども、しかし昨年3月、大会の1年延期が決まりました。それからはわれわれ、想像しない、できなかったような多くの試練を乗り越えてここまできたと、こういうふうに思っております。 昨年の3月、オリンピック延期決定。そして4月には緊急事態宣言の発令。そういう状況の中で私自身もスポーツの意義、あるいはオリンピックの在り方、こういうことをあらためて考えさせられました。コロナ禍の状況におきまして、日本のアスリートたちがこれまで当たり前と思ってやってきた、取り組んできた練習、それから日常の練習環境、これは大きく制限されました。また、自分たちは果たしてこのスポーツやってていいのか、あるいは、スポーツっていうのはこのコロナ禍の状況の中で必要とされているのか。こういうことを、自問自答を繰り返したアスリートも決して少なくないと、こう思っております。 現在、さまざまな競技におきまして代表の選考、日本代表選手もかなり決まってきております。各競技で日本代表に選ばれた選手の皆さんには、これまでの、そういったさまざまな試練を乗り越えてこられた。ホスト国、日本開催の来る開催で伸び伸びとそれぞれの夢に、あるいは果敢にチャレンジして、そしてこのオリンピックに出場できる喜びをかみしめて生き生きと輝いてほしいと、そういうふうに願っております。 日本のマスコミは自国開催でプレッシャーと。プレッシャーが掛かるのが当たり前だ、あるいはプレッシャーを掛けるのが好きなところも多いんですけれども、しかしそんなもの感じる必要ない。思い切り自分自身を信じて、やってきたことを信じて、それぞれの夢にチャレンジできる、そんな環境を残された日々の中でJOCとしてもつくっていきたいと、こう思っております。 それから今回のオリンピックは参加する各国の選手にとって、非常に行動が制限された、そういった中での大会となると思います。これまでの大会と比べましても非常に行動が制限されて、なかなか自分の心身のコンディションを選手たちがうまく整えていくのが難しいんではないかなと、そういうふうに思っています。