自民・石破氏、総裁選出馬会見(全文2完)継承すべきは政治の安定
東京五輪・大阪万博を前面に押し出すのはなぜか
ニコニコ動画:ありがとうございます。ニコニコ動画の七尾です。どうぞよろしくお願いします。いただきました「令和新時代の日本創生戦略‐石破ビジョン‐」であります。その下に、日本の底力で2021東京オリ・パラと、2025大阪万博の成功を、とございます。今コロナ禍で、来年のオリンピックの開催が危ぶまれている中で、あえてこれを前面に押しだしたこの思いというか、お考えについてお聞きします。 石破:それは、国民の多くがこれの開催を願い、成功を願っているということであります。オリ・パラもそう。そして1970年大阪万博は、日本の在り方を根本から変えたと思っております。第4次産業革命後の日本、その姿を示すのが大阪万博の使命だというふうに思っております。この2つを実現するためにできることはなんだと。それは感染の縮小でしょう。そしてワクチンの開発でしょう。その早急な頒布でしょう。そういうことを今から諦めてはいかんということだと思います。そのために全力を傾注するということは当然のことであると考えております。 司会:じゃあ、あと1問。じゃあそこのアロハシャツっぽいシャツの方というか。
原発政策と憲法改正に対する考えを聞きたい
東京新聞:東京新聞の山口です。短く、原発政策と憲法改正に対する姿勢、この2点についてどういうことをお考えになっているのかお聞かせ願えますか。 石破:私は、憲法改正は自民党で討議決定した24年の憲法改正草案、それが今でも自民党の唯一の案だというふうに考えております。野党のときに作ったものです。しかし臨時国会は衆参の議員の一定の要求があれば、内閣は20日以内に召集の手続きを取らねばならない、そういうことに決めております。何が必要なのかということをもう一度議論した上で、野党の皆さまの理解も得られ、国民の理解も得られ、国にとって必要なものは何かということをきちんと国会の委員会を通じて明らかにしていかねばならない、国民投票法の早急な成立は言うまでもございません。 原発について申し上げれば、そのエネルギーのどれほどをベースロード電源として位置付けるかということが、もう一度きちんと議論されるべきであります。私は、原発は限りなく減らしていくべきだというふうに考えております。その財源をどこから出すかというときに、原発を、最大限の安全と安心を確保した上で稼働しながら、そこにおいて財源を生み出していくという考え方も、それは可能でしょう。小水力電源をはじめとする再生可能エネルギーも、まだまだ余地はたくさんあると思います。原発のウエートを可能な限り抑えていくために、どのような手法があるか、どのような財源を用意するかということを国民に提示をし、ご理解を求めてまいりたいと考えております。 司会:はい、ありがとうございました。 (完)【書き起こし】自民・石破氏、総裁選出馬会見