自民・石破氏、総裁選出馬会見(全文2完)継承すべきは政治の安定
キャッチコピーに込めた思いは
TBS:すいません、もう1点。今回、総裁選のキャッチコピーが納得と共感ということですが、このコピーに込められた思いについて伺えますでしょうか。 石破:民主主義というのは51対49で、51が正しい、だからこれが結論だというものだとは思っておりません。法律案にしても予算案にしても、成立をすれば、それは全ての国民に等しく適応されるものであります。私どもが若いころに先輩の皆さん方から教わった、反対しておられる方に賛成してもらうのは無理かもしれない。でも納得はしてもらう努力は最大限にせよということを教わってまいりました。そうなんだね。納得していただく努力を決して惜しんではなりません。国民が、そうだね、よく分かったよと言ってもらえる納得であります。 そして共感というのは、一緒にやろう、そういう思いだと私は思っております。政府がやるんだろう、そういうことではありません。共にやろう。そういう共感が私たち政治には必要であり、安全保障環境が厳しい、経済が厳しい、人口は減少し、高齢化は進み、財政は厳しい、そういうときにこそ納得と共感、それが政治には絶対に必要だと、その思いを込めてキャッチフレーズといたしました。 司会:それでは立って手をあげている一番奥の方。はい、どうぞ。
モリカケ、桜の再調査は?
田中:フリーランスの田中と申します。お伺いいたします。納得と共感が石破会長の最大のキャッチフレーズであるならば、石破会長が総理になった場合、モリカケ、桜の再調査はいかがいたしますか。 石破:それは、政権の中にいなかったので事実関係がどうであるかということを完全に承知をしているわけではありません。仮に政権の中に入ったとするならば、事実関係はどうなのか、明らかになった事実で検証しなければいけないことがあるとすれば、それは検証していかねばならないでしょう。政治がなんかごまかしてるんじゃないの? うそを言ってるんじゃないの? そういう思いがある限り納得にも共感にもなりません。政権に入ったのちに、何がどういう問題であるのかということの解明を、まず第一にいたし、必要ならば当然やるということです。 田中:犯罪性があった場合。 司会:すみません。1人1問でお願いします。まだ手をあげている方いらっしゃるので。それでは前の黒いジャケットの形、どうぞ。