コロナ禍で再燃「家事・育児分担論争」 夫婦間の不公平感や感情のすれ違い、解消の糸口は?
「昔は妻が一人で家事育児にもんもんとしていて夫は高みの見物、愚痴も言わなければぼやきもしなかった。夫が『自分はこれだけやっているのに妻にわかってもらえない』とか『妻と会話がもてない』と悩み始めたのは、夫が妻に寄り添い始めたことの証し。ようやく、夫婦がともに問題を解消していくステージに近づいてきた」 そのうえで夫に対しては、日頃の感謝を具体的な言葉や行動に移すことを提案。 「妻が『足りない』と感じているとき、その『足りない』は家事育児の量ではなく、ねぎらいの一言であることも多い。『お疲れさま。コーヒーでも入れるから一緒に飲もうか』と声をかけたり、時にはサプライズで花束を用意してみたりすると、夫婦がゆっくり話す機会につながる」 二人の結婚前や子どもがまだ小さい頃の昔の写真を見ながら「こんなことがあったね」と、お互いにママとパパではなかったときを思い出すことも効果的だという。大日向さんはこう強調する。 「夫婦とはそもそも一人の男性と一人の女性で、『子育てを一緒に頑張る同志』ではなく『人生をどうやって生きるかを分かちあう同志』であることに立ち返ってほしい」