米メディアはダルビッシュ痛恨2失点でWC敗退も同情論
大リーグ、ナショナル・リーグのワイルドカードシリーズ(地区シリーズ進出決定戦)第2戦、 カブス 対マーリンズが2日(日本時間3日)、 シカゴのリグレーフィールドで行われダルビッシュ有(34)が先発したが、0-0で迎えた7回に2点を失い降板、0-2で敗れ、連敗となりシリーズ敗退が決まった。 前日の悪天候による試合中止でスライド登板となったダルビッシュは、その影響を見せずに初回を三者凡退に抑える素晴らしい立ち上がりを見せる。マーリンズのサンチェスと互いに1点を与えない投手戦となったが4回、先頭のバタイにレフト前ヒットを許すと、続くアギラに死球を与えて無死一、二塁のピンチを作ったが、4番のアンダーソンをショートゴロでダブルプレーに打ち取り、5番のクーパーも空振りの三振に斬って取りガッツポーズ。5回には、ロハスにレフトフェンス直撃弾を打たれたが、レフトのシュワーバーが二塁へ好返球。一度は二塁打と判定されたが、「チャレンジ」で判定が覆り、ダルビッシュは、この回も無失点に切り抜けた。 だが、悪夢は7回に待ち受けていた。3番から始まる打順でツーアウトを取ったが、5番のクーパーへのスライダーが逆球となり甘く入った。すくい上げられた打球は高く上がりレフトの最前列ギリギリに飛び込む均衡を破る一発となった。さらにダルビッシュはジョイスに二塁打を許した。続くロハスを申告敬遠してシエラとの勝負を選んだが、ライト前にタイムリーを浴びて2失点目。ここで交代を告げられ、新型コロナの影響で無観客で特別な方式で行われたダルビッシュのシーズンが終了した。結局、カブス打線は、1点も奪えずに、ダルビッシュは、6回3分の2、94球を投げて5安打6奪三振3四死球、2失点の内容で敗戦投手となった。 米メディアの報道はダルビッシュに同情的だった。 地元のシカゴ・サンタイムズ紙は「ダルビッシュ、おじぎをして拍手に応えるとき。あなたは、それを手にするに値する」との見出しで好投を称えた。