「中高一貫」伝統校が社会の防波堤=学校を守るために始めたこととは?
「教員」の養成にも力を入れていく
――ところで、小学校の教諭や中高教員の志願者が減少傾向にあります。 水野 教員不足は由々しき問題です。正規教員が採用できない。こんなにやりがいがあって、生まれ変わっても教員になりたいという人が過半を占めるような職業なのに。大学生が教員を目指さない理由の一つに、メディアによる教員を取り巻くネガティブキャンペーンがあると思います。 明星学苑では、高校に教育コースをつくる計画を進めています。総合学習で教員基礎を学ぶプログラムに、高校2年生の約300人中70人を超える生徒が手を挙げてくれました。系列幼稚園と小学校があるので、毎日でも教育実習ができます。 ――系列大学には教育学部もありますからね。 水野 国立大を目指す生徒は東京学芸大に進めばいいですし、近隣県には都留文科大や埼玉大もありますから。 ――最後に、明星をどのような学校にしていきたいかお話しください。 水野 明星中高では、卒業生の教員も多くいますし、近隣自治体の学校にもたくさんいます。明星は地域密着型の学校で、多摩地区の社長輩出率では日本大に次ぎ、中央大と2位3位を争っている状況です。卒業生が世界にはばたき幅広く社会貢献するとともに、府中の、多摩地区の教育は明星が守り育てるべく、力を尽くしていきたいと思っています。 ――今後が楽しみですね。 ●第1回はこちら ●第2回はこちら
ダイヤモンド社教育情報,森上教育研究所