小池都知事が記者会見8月21日(全文2完)旅行自粛はこの夏限りにしたい
東京の国際金融都市としての優位性は
フジテレビ:すいません、知事、もう1点お願いします。現在、香港の混乱が続いていることから、国際金融都市・香港の在り方というのが非常に厳しい状況になっていまして、東京への問い合わせも増えてきているというふうに伺っております。東京が国際金融都市としてどういった優位性があるのか、またどういった点をブラッシュアップしていけば、より国際金融都市として世界で高い地位を築いていけるというお考えなのか教えてください。 小池:東京はかねてより国際金融都市・東京ということで、その地位を確実にすべく、さまざま対策を打ってまいりました。例えばプロモーション組織、官民連携でつくっておりますFinCity.Tokyoを設立して、前の日銀副総裁、中曽さんにご就任をいただいているところであります。それから英国、イギリスですね、シティ・オブ・ロンドンと連携をいたしておりまして、MOUも結んでまいりました。そしてその中に職員の派遣ということで、これまで東京都からも職員の派遣もいたして、人的な交流も図っているところであります。そしていろいろランキングが出るんですが、国際金融都市・東京ということで、世界第3位を現時点で確保しているところであります。 また、先ほどのシティ・オブ・ロンドンもそうなんですけれども、欧州における金融の拠点をどうしていくのかということで、大変そこは競争が起こってきております。アジアにおいてはこれまでも東京、そして上海、そして何よりも香港、シンガポールということでございますけれども、これらが、香港が今後どのような位置付けになっていくのか。ポイントは情報だと思います。ヒト・モノ・カネ・情報と4つの要素を言いますけれども、私はやはり情報、これは情報の量だけではありません。情報のやりとりの仕方ということで、これら、東京都では構造改革をこれからもいっそう進めていく予定にしておりますけれども、やはり全てオンラインで金融関係のやりとりができるのか否か、といったようなことなどが重要な項目になってくるであろうというふうに考えております。 よって、これらについてはこれからも都民の皆さんへの、都民サービスの向上のためにも、情報、IT化、これをいっそう進めるということは、5Gも含めてでありますけれども、より必要な要素になってくるのではないかというふうにみており、そのためにもIT化、そして都庁の構造改革、これらについて力を入れていく。それはすなわち金融関係のみならず、他の業種においても同じことが競争力の要素として出てくるのではないかと考えております。今のは『ワールドビジネスサテライト』向けです。【使っています 00:37:35】。