コロナ20~30代の感染者割合が減少 先週、先々週の「6割超」から55%に―東京都
東京都は20日、新型コロナウイルスの感染状況などを分析するモニタリング会議を開いた。会議で報告された8月11~17日の新規陽性者数の年代別割合をみると、20代と30代を合わせた新規陽性者が55.0%で、先週63.1%、先々週67.2%と比べて減少した。 【動画】東京都が新型コロナのモニタリング会議 小池知事と大曲氏が会見 会議に出席した国立国際医療研究センター病院の大曲貴夫(のりお)国際感染症センター長は「40代以上、10代以下の割合が増加している。どの層に患者が多いのかという形では変化が生じている。今後の推移に注視する必要がある」と語った。
11~17日に確認された東京都内の新規陽性者数の年代別割合は以下の通り。 10歳未満 2.2% 10代 4.4% 20代 32.7% 30代 22.3% 40代 14.4% 50代 10.7% 60代 5.8% 70代 4.6% 80代 2.6% 90代 0.3% 20代、30代の感染者は前回会議(8月4~10日の数値を分析)では63.1%、前々回の会議(7月28日~8月3日の数値を分析)では67.2%だった。
同居人から感染11.8ポイント増
また、感染が確認された濃厚接触者のうち、感染経路別の割合も発表された。それによると、全世代合計で同居する人からの感染が最も多く40.9%。職場(15.8%)、会食(11.7%)、接待を伴う飲食店等(9.1%)、施設(5.1%)だった。 前回との比較では、同居する人からの感染が11.8ポイント増加した。特に40代以上では、同居する人からの感染が全体の半数以上となった。大曲氏は「少人数であっても人と人が密に接する環境でマスクを外してご飯を食べる・飲食する(というのは)リスクが高まった状況。新規陽性者を減らす観点からはこれらの環境を避けることが非常に重要」と述べた。