感染ピーク「いましばらく見る必要がある」 小池都知事、尾身会長発言受け
東京都の小池百合子知事は21日、定例の記者会見を開いた。この中で記者から、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(独立行政法人地域医療機能推進機構理事長)が日本感染症学会での講演で「全国的にはピークに達したとみられる」との見解を示したことについての受け止めを問われた小池知事は、「国として全体を見ておられる分科会の長としてご発言があったものと承知している。都としては昨日も339人の感染者が出て、重症者も増えてきているという状況においては、まだピークであるかどうかその判断をするにはいましばらく対策を講じつつ見ていく必要があると思っている」と慎重な姿勢を見せた。 【会見ノーカット】小池都知事「虹のステッカー導入以降も、感染防止策の点検を」(2020年8月21日)
一方で、同学会について「全部フォローしている訳ではない」としつつも「ワクチンの有効性など、専門の先生が集まって議論、研究発表をしている。ワクチンに対してどういう見方をすればいいのか、一刻も早く有効で安心なワクチンができることは、どこの国においてもどの地域においても望まれていること。学会の中から色々と有効な対策に生かせるようなヒントも頂戴していければいいなと思っている」と語った。