東京の感染状況「下がっている数字あるが、判断は慎重に」大曲氏が見解
東京都は20日、新型コロナウイルスの感染状況などを分析するモニタリング会議を開いた。会議後、専門家として参加した国立国際医療研究センター病院の大曲貴夫(のりお)国際感染症センター長が記者団の取材に応じ、都の新規陽性者数について「数字が下がっているものもある(と見えるかもしれない)。本当に下がっているかもしれず、可能性としてはある。一方で、休みの時期でもあり、検査件数が少なかった。現状では分からない」と述べた。 【動画】東京都が新型コロナのモニタリング会議 小池知事と大曲氏が会見
モニタリング会議は最も高い警戒レベルを維持
モニタリング会議では、(1)感染状況(2)医療提供体制――の2軸を中心に都の感染レベルを分析・評価している。この日の会議では、感染状況については前回に引き続き、最もレベルの高い「感染が拡大していると思われる」と評価。このレベルを下げるか否かについて問われた大曲氏は「何かが起こった(感染した)として、結果が見えるのが10日か2週間後。来週(のモニタリング会議で)何か言えるか、なんとも言い難い。非常に難しい。慎重にものごとを判断すべき。きょうのところは何とも申し上げにくい」とした。