【時系列でわかる⑫】ハマス側、エジプト提案の“終結計画”拒否~ロイター通信(16日~25日)
10月7日、中東パレスチナ自治区のイスラム組織「ハマス」が、イスラエルに向けてロケット弾などによる激しい攻撃を開始。イスラエル側も反撃し、武力衝突が激化しています。 イスラエルとハマスの仲介役を担っているエジプトの提案では、2週間の戦闘休止や一部の人質の解放に続き、ハマスやパレスチナ自治政府などがガザ地区を再建する政府をつくり、最終的には選挙を実施するとしています。 ハマスがガザ地区での実効支配を一時的に放棄する内容になっていて、ロイター通信は25日、エジプト関係筋の話として、ハマスが人質の解放以上の譲歩はできないとして、提案を拒否したと伝えました。 ハマスのガザ地区での指導者・シンワル氏は25日、「イスラエル軍との前例のない激しい戦い」に直面しているものの「占領者の条件に屈することはない」とのメッセージを出したとされ、徹底抗戦の構えを強調しています。 武力衝突をめぐる動きを、時系列でまとめます。 (記事中の日付は原則、現地時間です)
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■12月16日 イスラエル軍の誤射で殺害の人質3人、白旗を掲げていた 現地メディア報道
イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区での戦闘中に、誤って殺害したイスラエル人の人質3人をめぐり、現地メディアは人質が白い旗を掲げていたと報じました。 イスラエル軍は15日、ガザ地区での軍事作戦で、拘束されていた人質3人を誤って射殺したと明らかにして、原因の調査を進めてきました。 イスラエルメディアは16日、兵士が3人に気づいた時、全員シャツを着ておらず、抵抗の意図がないことを示す白い旗を掲げていたことが、軍の初期の調査で明らかになったと伝えました。 兵士はイスラム組織ハマスがワナに誘い込もうとしていると考えて発砲し、他の部隊に「テロリストだ」と叫んだということです。 一方、中東メディアのアルジャジーラは15日、イスラエル軍の攻撃によりカメラマンが死亡したと報じました。カメラマンはガザ地区南部ハンユニスの学校で取材中にミサイル攻撃でケガをしましたが、軍が救助活動を5時間以上妨げ、その後、死亡したとしています。 CPJ(=ジャーナリスト保護委員会)によりますと、10月7日の戦闘開始以降、少なくとも64人のジャーナリストやメディア関係者が死亡したということです。