【時系列でわかる⑫】ハマス側、エジプト提案の“終結計画”拒否~ロイター通信(16日~25日)
■12月16日 ネタニヤフ首相「交渉」を示唆 「ハマス」に拘束の人質解放めぐり
イスラム組織「ハマス」に拘束されているイスラエル側の人質解放をめぐり、ネタニヤフ首相は16日、交渉が行われていることを示唆しました。 イスラエル軍は16日、ガザ地区北部にあるカマルアドワン病院での作戦を完了したと発表しました。 ハマスの指揮統制センターだったとして、多数のテロリストを拘束したと主張し、新生児集中治療室の機器から武器を見つけたとする映像を公開しています。 一方、パレスチナ保健省は、この病院でイスラエル軍がパレスチナ人を生き埋めにしたとの情報があるとして、国際的な調査を求めました。 こうした中、ロイター通信は関係者の話として、人質解放をめぐりイスラエルの情報機関トップと交渉の仲介役を務めるカタールの首相が15日、ヨーロッパで会談したと報じました。 エジプトの情報筋の話によると、イスラエル側は新たな戦闘休止に前向きな姿勢を示しているということです。 ネタニヤフ首相は16日、詳細について言及は避けつつも、交渉チームに指示を出していることを認めました。
■12月17日 イスラエル情報機関トップとカタール首相 人質解放めぐる会談「前向きなものだった」
イスラエルメディアは17日、イスラム組織ハマスに拘束されている人質の解放をめぐり、イスラエルの情報機関トップと仲介役のカタールの首相が行った会談は、前向きなものだったと伝えました。 複数の欧米メディアによりますと、イスラエルの情報機関・モサドの長官と仲介役を務めるカタールの首相の会談が、ヨーロッパで行われました。 イスラエルの有力メディアハーレツは17日、会談は前向きなものだったと伝えました。また、ロイター通信は、双方ともに停戦と人質解放に前向きだと報じています。 こうした中、イスラエル軍は、ハマスがガザ地区に構築した巨大な地下トンネルを新たに発見したと発表しました。トンネルは幅3メートル、全長4キロあり、車が通れる大きさでこれまでで最大のものだとしています。 一部は深さ50メートルにおよび、ガザ市からイスラエルとの境界近くまで延びているということです。